ぴっつぁくん

takt op. Destinyのぴっつぁくんのレビュー・感想・評価

takt op. Destiny(2021年製作のアニメ)
3.3

【音楽を取り戻せ!ついにクラシック音楽を擬人化】

世界観がオシャレで設定も練られている感じはする。
作中ではクラシック音楽がよく流れていて本作を上品でオシャレなバトルアニメに昇華させていた。


運命は声も含めてかわいいし、ビジュアルも今っぽくツートンカラーの髪に目に模様がありオシャン。


登場キャラの気合いの入れ具合はすごいがストーリーは中身があるようであまり無い、というか心に刺さるものがなかったなという印象。


「takt op.(タクトオーパス)」はDeNAとバンダイナムコアーツの共同制作によるメディアミックスプロジェクトで、おそらく主にゲームを軸に展開していく模様。

ゲームの配信に先駆けてアニメである本作が公開されている。
ゲーム配信は2022年予定。


《あらすじ&ネタバレなし感想》

突如、世界各地で出現したモンスター「D2」。
音楽に反応し人々を襲ってくるモンスターによって音楽は世界各地で禁忌とされてしまう。


そんな音楽が失われた世界で「D2」に対抗できるのが音楽を力に変える少女達「ムジカート」と彼女らを指揮する「コンダクター」の力であった。




ベートーヴェンの「運命」の楽曲の楽譜の力を宿した運命、
グスタフ・マーラーの「交響曲第1番ニ長調」を宿した巨人(タイタン)
ワーグナーの「ワルキューレ」を宿したワルキューレ
などクラシック音楽を中心とする有名な楽曲や歌劇の力を宿した少女達が登場する。


「ムジカート」と「コンダクター」の関係は「ガッシュベル」の本の持ち主と魔物や「デジモン」のパートナーの関係に似ている。




主人公の朝雛タクトの「ムジカート」運命は初めは機械っぽくて感情のないような言動ばかりだったが、主人公らと行動を共にすることで少しずつ成長していく様子はファンタジーアニメっぽくて良かった。


朝雛タクト自身の成長も良かったが、音楽以外は何に対してもクールな性格があまりハマらなかった。
冒頭で触れたとおりストーリーも薄味で特にこれといって引き込まれるような展開はなかった。



ハイクオリティな映像作品という印象でスマホゲーの普及による音ゲーブームの中、音楽をテーマにしている点や主要キャラの登場キャラが美男美女ばかりである点を含めて
人気のソシャゲのような作りとキャラデザに少し商業的なニオイがしてしまった。
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