このレビューはネタバレを含みます
異世界転生モノの中では良作な方だと思います。
主人公や敵対する人間の動機がしっかりと表現されていてストーリーの大筋の作りは丁寧だったのかなと思います。
ただ、衝撃を与えてくれたり、思わぬ感動を与えるといった作品ではありません。
いつもの如く細かいことは気にせずに楽しむやつです
マスクに防護服で杖に乗って空を飛んでる絵はシュールで笑ってしまいました。
狙ってないかと思いますが、そういうところは心の中でツッコみながら楽しめます(笑)
以下、個人的な感想
※気になる点に関しては理由を書いてるので長いです。
<良い点>
・ヒロイン(ロリ)や妹(ロリ)が可愛い。声優のディレクションが良いと感じた。
・話のテンポが良い。サクサクと次の展開へと繋がる。
・主人公や敵対する相手の動機が分かりやすく表現されており、細部をあまり気にしなくても楽しめる
<気になった点>
・異世界モノなのに根幹の要素はガチガチの現代医学でファンタジー要素少なめ。
あと薬の成分を解説をされても視聴者的には「？？？」
知ってる人はニヤリとする要素なのかも知れないが…
・感情の起伏があまりない。マイルドな絵柄や演出、さらに主人公の神術が強すぎるせいであまりピンチに見えない。
「いや、この主人公なら普通にいけるでしょ」と思ってしまい、緊迫感のあるべきシーンであっても緊張感が得られなかった。
・話のテンポが良い反面、丁寧に表現するべきところ(神術やその世界の設定や、視聴者が感情移入するポイントとなるシーン)があっさりと表現されており、感情移入しにくい。
特に主人公が薬学研究者を目指す理由となった、妹を失った時のシーンはもっと真に迫るような描写があった方が視聴者は主人公に感情移入できたのかなと思う。
世界観の面で言うと、神術っていうかなり便利そうなモノがあるのにわざわざ医療に頼っているのは何故…？
ファルマは治療を促進する神術を使っていたけど、そっちの技術はそんなに進んでないの？
など、その辺は説明があれば納得しやすかったと思う(見落としてたらすいません)
こういった点はリズム良く進む反面、気になる人にとっては気になるポイントかも知れない
