このレビューはネタバレを含みます
00年代に吹き荒れた、というよりも風のようの過ぎた作品群にセカイ系と呼ばれる一群があった。
アニメ/思想史の中では絶対に外せない文脈なのだが、サリン震災ネット元年と世紀末を過ぎた後、9.11によるテロ後の緊迫と緊張が薄らぎ初め、やがて何事もなかったように緩やかに日常に回帰していく流れを反映していくように、アニメでいえばエヴァから徐々にらきすた!とかけいおん!とかの京アニ空気系と呼ばれる作品が流行り出し、秋葉原通り魔事件でにわかに社会がまた引き締まるぐらいの間。
世界から社会がごっそり抜け落ちて描かれず、描くことにそこまで意味があるのかと思われたエヴァのあとの過渡期の作品だと個人的には思う。
(まぁよく出る説明の、キミとボクと世界の危機とはよく言ったものだ…)
というか、エヴァなんかはまんまセカイであって、セカイ系代表っていうのは(もはやメジャーすぎてどこへ行く?)新海監督の「ほしのこえ」、漫画「最終兵器彼女」、それにアニメならダントツで「イリヤ〜」だと思います。
U-NEXTでやってるのに驚きつつも感謝。懐かしい…スマホもないしね。それにこのOPの曲が案外耳に残って良い。
セカイ系って結局なんだったのか?って聞かれたらまずこれ見ろ。これ見て分からないっていう人はセカイ系なんて一生分からんハズ