エピソード25
第666話 雨の夜の脅迫者

拍手:10回
あらすじ
雨の中、千葉刑事が女性を捜して欲しいと毛利探偵事務所にやってくる。最近、行きつけの喫茶店でよく会う芦田美緒(あしだみお)から命を狙われていると相談された千葉。美緒は間違って千葉の傘を持って行き、千葉が美緒の傘を差して店を出た直後、赤い車が轢こうとしてきたという。千葉は犯人が傘を見て美緒と間違えたと判断。千葉は美緒が本当に命を狙われていると感じ、コナン、小五郎、蘭と一緒に美緒の自宅を捜す事に。
その頃、アパート1階に住む浪人生の村上卓也(むらかみたくや)は2階の部屋から聞こえるテレビの音にイライラしていた。そして村上の我慢が限界に達した時、ふいにテレビの音が消え、ドスンという大きな音。続けて、悲鳴と助けを求める声、争う音が聞こえてくる。この後、コナンたちはサイレンの音を聞いて美緒の部屋に駆け付ける。アパートの近くには赤い車が乗り捨てられていた。千葉が部屋に入ると、そこではナイフを持った大柄の男性が仰向けに倒れて絶命。美緒はこの事件の加害者だった。
事件発生は40分前の午後10時30分で、被害者は3日前に交通刑務所を出所したばかりの辛島義純(からしまよしずみ)。1年前、飲酒運転で暴走した運転手が死亡する事故があり、飲酒を黙認した同乗者の辛島は道交法違反幇助によって1年間服役していた。高木刑事がこの事故に触れると、美緒はウソだと訴える。死亡した運転手は美緒の兄、芦田利明(あしだとしあき)だった。昔、飲酒運転で事故を起こした利明は二度と運転しないと誓ったらしく、美緒は利明が運転していたと辛島がウソの証言をしたと疑っていた。
辛島は裁判で異議を申し立てた美緒を逆恨みし、言葉は濁しているが、刑務所から脅迫めいた手紙を送っていた。この日、美緒はナイフを持って部屋に潜んでいた辛島に襲いかかられて傘で抵抗。倒れた辛島はテーブルの花瓶に頭をぶつけて絶命し、目暮警部たちは正当防衛の可能性が高いと考える。コナンは手紙の消印や引っ越して間もない部屋に違和感を抱き、遺体の鼻先に小さな打撲の痕がある事に気付く。テレビ台には微量の血痕があった。そしてコナンは玄関の状況を確認後、村上から話を聞いて事件の真相へ辿り着く…。
blackmonkey
このコメントはネタバレを含みます
hikarinokomama
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996