エピソード20
第743話 偶然は二度かさなる

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あらすじ
雨の中、人気のない夜道を小走りして家路に就く蘭。その時、警棒を持ち、フードを被った男が現れて背後から蘭に迫る。男はフード男と呼ばれる連続強盗事件の犯人だった。特殊警棒で女性を襲ってバッグを奪うのがフード男の特徴。被害者はいずれも軽傷で済んでいるという。そしてフード男が蘭に近づいた時、コナンと小五郎が傘を持って蘭を迎えに来る。フード男は蘭を襲う事を諦めて物陰に身を隠す。そこに橘美月(たちばなみづき)が偶然通りかかり、フード男は美月にターゲットを変更する。
この後、コナンたちが家に向かっていると、美月の悲鳴が聞こえてくる。コナンたちが悲鳴の聞こえてきた廃墟の方に行くとランニングウェア姿の若い男が倒れていた。若い男はフード男が逃げた方向をコナンたちに教えるが…。コナンは男のウェアが濡れてない事に疑問を持ち、さっきまで上にフードの上着を着ていたと推理して若い男の正体を勘繰る。この推理通り、若い男がフード男の正体だった。蘭は逃げようとするフード男に飛び蹴りを入れ、コナンたちは廃墟の中に倒れた美月を助ける。廃墟の入口にはフード付き防寒具、警棒、バッグが落ちていた。
病院で手当てを受けた美月は助けてくれたコナンたちに礼を言う。そして、美月は携帯をかけた後、不安を口にする。ルームメイトの葛城陽子(かつらぎようこ)が電話に出ないという。その時、佐藤刑事の携帯に身元不明の若い女性の遺体が見つかったと連絡が入る。コナンが陽子の服装を聞くと、美月は白いジャケットにベージュのスカートだったと説明。それは若い女性の遺体と同じ服装だった。美月はすぐに確認に行き、陽子の遺体とわかって号泣する。陽子に会ったのは今朝が最後だったという。
遺体は死後1、2時間で、死亡推定時刻は午後9時頃だった。陽子はこの近くに勤めるアパレル店員。仕事帰りに棒状のモノで後頭部を殴られていた。財布からは現金も盗まれていて、高木刑事は手口、犯行エリア、時間帯が合致している事からフード男の犯行と考える。コナンは後頭部の左側にある傷口に目を留めて推理を巡らせる。さらにコナンはジャケットの下の白いシャツにコーヒーのシミがある事に気付く。シミはスカートとの境目部分にあり、スカートのスリット部分には糸くずが付いていた。
フード男は一連の強盗事件は自供するが、陽子殺害については頑なに否認。そんな中、被害者の女性たちがフード男のいる警視庁に集められる。被害者たちはフード男が奪った財布を返して欲しいと訴え、コナンは陽子だけ財布から現金のみ奪われた事に違和感を抱く。この後、陽子のスカートに付いていたのはしつけ糸だと判明し、コナンは陽子が勤めるアパレル店の店長に電話してある事を確認。コナンは店長から届いたメールの写真を見て事件の真相に辿り着く。後は証拠を見つけるだけだったが…。
hikarinokomama
blackmonkey
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えっちゃん
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