エピソード03
第806話 腹話術師の錯覚(前編)

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あらすじ
小五郎、コナン、蘭は人気腹話術師の天願リイチのライブにやってくる。小五郎は天願から仕事を依頼されたのだ。ライブの演目は相棒の人形に魂を乗っ取られた腹話術師が妻を殺害するという内容だった。ライブ後、小五郎たちが楽屋に向かうと、天願の弟子、登川春臣と天願の妻、天願和子の会話が聞こえてくる。登川と和子は浮気を天願にバレたかもしれないと心配していた。この後、天願の叫び声が響き渡る。楽屋では天願が相棒の人形にナイフを振り下ろそうとしていた。天願は自分の声で「私の中から出て行け!」と人形に言い放つと、今度は人形の声で「追い出す事なんかできないぜ」と続ける。
この後、病院に運ばれた天願は自分に多重人格の疑いがある事を打ち明ける。天願は人形にそそのかされ、妻の和子を殺害するかもしれないと告白。天願が自宅に1人でいると、和子殺害を指示する人形の声が聞こえてくるという。天願は和子が登川と浮気した事に気付いていた。天願は和子を殺害しないように自分を監視してほしいと依頼。だが、小五郎は専門医に相談した方が良いと助言して依頼を断る。
翌朝、毛利探偵事務所に登川から電話がある。それは天願が和子を殺害したという連絡だった。高木刑事は天願を取り調べする。天願は朝、仕事の迎えに来た登川に起こされ、和子が殺害されている事に気付いたと証言。この後、天願に人形の人格が現れる。人形は和子が殺害された時、天願は寝ていたとアリバイを証言。だが、元に戻った天願は人形に命令されて和子を殺害したと自白する。目暮警部は天願が解離性同一障害を装い、責任能力なしで無罪を狙っているかもしれないと懸念する。
小五郎は事件の真相を掴むため、天願の自宅を調べる。凶器のトロフィーには天願の指紋だけが付着。同行したコナンはトロフィーが並ぶサイドボードの上を確認し、ホコリの跡を見て違和感を抱く。この後、コナンは天井から吊るされた照明器具の上部に小型スピーカーが装着されている事に気付く。スピーカーに音を飛ばすための小型レコーダーは食器棚に隠されていた。レコーダーには「女房を殺害しろ」という人形の声が入っていて、定期的に流れるようにタイマーがセットされていた。
目暮たちはこのレコーダーとスピーカーから指紋が検出された登川の取り調べを開始。登川は2つとも1週間くらい前に盗まれたものと証言するが、目暮は登川への疑いを強める。登川のバッグに入っていたメガネには血痕が付着し、DNA鑑定の結果、和子の血と判明。目暮は犯行の際の返り血と推理する。犯行時刻、自宅で腹話術の稽古をしていた登川はアリバイがないに等しかった。この後、目暮が和子との関係を訊くと、登川は浮気の過ちは1度だけと告白。目暮は登川が天願の犯行に見せかけ、浮気して別れてくれない和子が邪魔になって殺害したと推理するが…。コナンはいくつも引っかかる事があって…。
blackmonkey
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ゆい
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