エピソード04
第807話 腹話術師の錯覚(後編)

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あらすじ
人気腹話術師の天願の妻、和子がトロフィーで殴られて殺害される。天願は多重人格に陥り、和子を殺害しろと命じる人形の人格が出現していた。天願は意識がない時に殺害したかもしれないと自白する。だが、目暮警部は現場の状況から和子と浮気した天願の弟子の登川を容疑者と疑う。目暮は登川が天願の犯行に見せかけ、邪魔になった和子を殺害したと推理する。登川は天願の自宅に仕掛けてあったレコーダーとスピーカーも和子の血痕が付着したメガネも少し前に失くしたものだと主張する。
登川は犯行を認めないが、目暮は登川が犯人に間違いないと考えていた。コナンは変声機で小五郎になりすまし、事件現場となった天願の自宅を調べたいと高木刑事に連絡する。この後、コナンは天願の自宅前で高木と合流し、小五郎に頼まれて来たと伝える。天願の自宅に入ったコナンは下駄箱の上の写真立てに注目。その写真にはトロフィーが並ぶサイドボード前で笑顔の天願が写っていた。コナンはこの写真を見て、違和感の理由に気付く。犯行の時とトロフィーの並び方が違っているのだ。
コナンは登川が和子の遺体を発見した時の状況を高木に訊ねる。登川は呼び鈴を鳴らしても返事がなく、合鍵を使って天願の自宅へ。そして、登川はリビングで遺体を発見し、奥の部屋で寝ていた天願を起こしたのだ。その上で登川は110番通報し、小五郎に助けを求める電話をしたという。コナンはトロフィーが並んだサイドボードを確認。並んだトロフィーの手前の1つ分空いた場所に残ったホコリの跡は二重になっていた。コナンは先ほどの写真から、元々手前に置いてあったのは奥にある背の高いトロフィーと気付く。高木がそのトロフィーを取って手前に置くと、二重のホコリの片方にピタリと重なる。
コナンは確かめて欲しい事があると高木にお願いし、高木は警察に電話して登川から話を聞いてもらう。コナンが登川から聞きたかったのは背の高いトロフィーの事、和子の遺体を発見した時の詳しい状況だった。登川の証言から事件の真相へと近づくコナン。この後、コナンは返り血が付着したメガネの証拠写真を確認し、フレームとツルのつなぎ目に引っかかった細く短い糸に目を留める。この糸は手袋の繊維の可能性が高く、高木は登川がトロフィーに指紋をつけないために手袋をはめたと考えていた。
コナンはこの手袋が発見されたかと訊ね、高木はまだ見つかってないと答える。手袋はどこかに捨てられた可能性が高かった。コナンは返り血を受けたメガネは手元に隠し、手袋だけ捨てたのはおかしいと考える。コナンが高木と別れて街路に出ると、ビル壁面の大型ビジョンには天願と相棒の人形が映っていた。コナンはこの映像を見てハッとなり、最大の違和感の謎を解く。そして、コナンは犯人が仕掛けた巧妙なトラップを見破り、事件の真相に辿り着く…。
blackmonkey
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ゆい
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