エピソード31
第834話 二度死んだ男(前編)

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あらすじ
午後3時前、小五郎とコナンはマンション901号室に駆け付け、秘書の深海治行が金融業経営者の宝田鱶一の腰に包丁を突き刺している現場を目撃する。小五郎は宝田の遺体を調べ、すでに絞殺されてから2時間が経過していると判断。小五郎は深海が息絶えていると気付かずに刺したと考える。この後、目暮警部が捜査を開始する。ここは宝田が自費出版の小説を書くために借りている部屋。宝田は今朝、殺人予告が届いたから午後3時に来てほしいと小五郎に依頼していた。
目暮は金融の被害者が宝田に復讐したと推理し、深海はその被害者を殺人犯にしたくなくて宝田を刺したと供述。この後、犯人が宝田の後頭部を鈍器で殴打して気絶させ、ヒモで絞殺したという犯行手口が明らかに。マンション管理人の富井は死亡推定時刻の午後1時頃、サングラスをかけた金髪の女性が901号室から出てきたと証言。コナンは殺人予告が届いているのに不審な人物を部屋に上げる事はないと考え、目暮は身内の犯行の可能性もあると睨み、宝田の妻の宝田美香、弟の宝田鮫二から話を聞く。
午後1時頃、美香は宝田に頼まれ、蔵の中の整理。2時まで屋敷にいた深海は美香が蔵にいたと証言する。鮫二は新宿にいたと説明するが、アリバイ証人はいなかった。この後、死体損壊の罪で警察署に連行された深海は宝田の悪事に加担した事を後悔し、被害者を殺人犯にしないために宝田を刺したと供述。美香は2年前、鮫二が仕事に失敗し、尻拭いの援助を宝田に頼んだが、断られたと明かす。鮫二は身を隠していたが、突然、3日前に姿を現したという。鮫二は戻ってきたのはたまたまだと容疑を否認する。
今までも脅迫状は届いていたが、全く気にしていなかった宝田。コナンは今回に限って宝田が襲われると心配した事を不思議に思う。小五郎は身内に命を狙われていると気付き、油断させるために気にしていない素振りを見せたと推理。小五郎は美香、鮫二、深海の中に犯人がいると考える。この後、殺人予告状から鮫二の指紋が検出され、目暮は2年前の事を逆恨みした犯行と推理する。
美香はすぐに弁護士に遺産相続の手続きをしてと家政婦の木下京子に指示する。美香は悪びれる事なく、金目当てで宝田と結婚したと言い放つ。だが、この後、事態は急展開する事に。深海は宝田に命じられ、鮫二を尾行していた事を告白し、午後1時に鮫二が新宿のデパート屋上にいたと証言。深海は美香を庇うため、ウソをついた事を打ち明ける。これで午後1時のアリバイがなくなった美香。宝田は末期ガンで半年の命だったため、美香は半年待てば良いのに殺害する訳がないと無実を訴える。この後、現場近くのホームレスの荷物置き場に捨てられた金髪カツラとサングラスが発見される。カツラからは美香の毛髪が採取され、目暮たちは美香が犯人と判断する。だが、コナンは何かが引っ掛かっていた…。
blackmonkey
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えっちゃん
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