エピソード32
第835話 二度死んだ男(後編)

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あらすじ
秘書の深海が金融業経営者の宝田を刺殺する現場を目撃した小五郎とコナン。だが、すでに遺体は絞殺されて2時間が経過。深海は息絶えていると気付かずに刺したのだ。マンション管理人の富井は死亡推定時刻の午後1時頃、サングラスをかけた金髪の女性が宝田の部屋から出てきたと証言。死体損壊の罪を犯した深海は宝田の悪事に加担した事を後悔し、被害者を殺人犯にしないために刺したと供述する。
この後、殺人予告状から弟の鮫二の指紋が検出され、鮫二が犯人と疑われるが、事態は急展開する。宝田に命じられ、鮫二を尾行していた深海は午後1時、鮫二が新宿のデパート屋上にいたと証言。深海は午後1時、妻の美香は屋敷の蔵にいたと証言したが、それは美香を庇うためのウソだった。この後、現場近くで金髪カツラとサングラスが発見される。カツラからは美香の毛髪が採取され、目暮警部は美香が犯人と判断する。これで宝田の遺産は鮫二が相続する事に。コナンは鮫二が美香をハメたと疑う。
翌日、深海と同じ児童養護施設で育ったという幼馴染みの手島久が小五郎を訪ねてくる。深海は身勝手な母親に捨てられたらしく、手島は死体損傷の罪を少しでも軽くしてほしいと頼みに来たのだ。コナンはカマをかけてみるため、宝田邸にいる鮫二に会いに行く。深海は午後1時頃、鮫二が新宿のデパート屋上にいたと証言したが、コナンは深海が鮫二に脅されてウソをついたと言っているとカマをかける。
鮫二はデタラメだと言って憤慨した後、他にもアリバイ証人はいると言い放つ。鮫二は昨日、うまい儲け話があると知らない男から呼び出された事を明かす。結局、スッポかされたが、鮫二は待っている時に昔、金をだまし取った八木沼という男に見つかったという。鮫二はその八木沼がアリバイ証人になると身の潔白を主張する。鮫二が去った後、コナンの前に小五郎が現れる。
2人の話を聞いていた小五郎は宝田を殺害したのは美香だとコナンに釘を刺す。小五郎は男に電話をかけさせ、鮫二をおびき出し、アリバイを消して犯人に仕立て上げようとしたのも美香だと言い放つ。だが、コナンはアリバイを消したいならひと気のない所におびき出すはずと反論。コナンは物証の金髪のカツラを見つかる場所に捨てたのもおかしいと訴えるが、小五郎は取り合おうとしない。
それでもコナンは美香を犯人と考えるのは無理があると思い、改めてこれまでの事を整理する。コナンは矛盾が多いために混乱するが、徐々に事件の真相に近づいていく。そして、コナンは捨てられた金髪カツラを発見したホームレス、金髪の女性を目撃した富井から話を聞き、宝田を殺害した犯人かを見破る。この後、コナンは関係者を宝田の部屋に呼び集め、小五郎に麻酔銃を発射。眠りの小五郎の推理ショーが始まり、謎だらけの事件の真相が明らかになる。
blackmonkey
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