エピソード36
第839話 天狗の声が聞こえる

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あらすじ
小五郎、コナン、蘭は山をハイキング中、郷土史家の下村昌三に会う。この時、ウーという唸り声のような音が聞こえ、下村は天狗の声だと小五郎に冗談を言う。この日、コナンたちは麓にある民宿に宿泊する。そしてコナンたちは風呂に行く時、町長の真山庄司と工務店経営の今津重夫が言い争う姿を偶然目撃する。夜、民宿では観光課の平井安太郎たちが下村の出版記念パーティを開催していた。
翌朝、コナンたちはバスが来るまで、町の指定史跡、天狗の洞窟を見学する事に。コナンたちは洞窟の入口付近の繁みに今津が隠れている事に気付き、今津は気まずそうにその場を去っていく。観覧時間の前だったため、平井が入口のアルミ框ドアのカギを解錠。平井は洞窟に入り、天狗のお面がない事に気付く。天井のモニターには洞窟の奥の映像が映し出されていた。コナンは画面に映る天狗の祠の下で誰かが首を吊っている事に気付く。首を吊って揺れている人物は天狗のお面をつけていた。
コナンたちは狭い通路を通り、祠がある洞窟の奥へと急ぐ。洞窟の奥は空間が広がり、祠の真下には足場の資材が置かれていた。首を吊っていた人物は仰向けに倒れて絶命していて、小五郎がお面を外すと、それは真山だった。小五郎は真山が祠に縄をかけて首を吊ったが、重さに耐えきれずに祠が壊れたと推理する。平井は昨日の午前中は足場があったと説明。足場は何者かが解体したのだ。その時、昨日と同じように天狗の声が響く。この後、下村が通路からやってくる。平井、真山、今津たちが通っていた学校の校長だった下村。2年前に定年退職してからライフワークの天狗の研究をしているという。
再び天狗の声が響いた後、通路から今津が現れる。今津はこの間の町長選で真山に敗れるまで、町長をしていたという。今津は洞窟の前に午前8時30分に来たらしく、9時頃に真山が来たと証言する。昨夜、真山が誰かと携帯で話していた内容を偶然聞いた今津。真山は選挙の裏金の件で誰かに強請られ、洞窟に呼び出されていたという。今津は強請りの現場を確かめるため、洞窟の前で張り込んでいたのだ。真山は鍵を使って洞窟に入り、脅迫者は現れなかったという。前日に足場の解体を今津に指示したのは真山。コナンは首を吊るなら足場があった方が便利なのに真山が解体を指示した事を不思議に思う。
コナンは真山のズボンの脛と太股に裂け目、上着の右首辺りの生地も剥がれている事に気付く。裂け目から覗く皮膚は無傷だった。そして、コナンは遺体の背中に死斑が出ている事に違和感を抱く。首を吊ったら死斑は足に出るはずなのだ。コナンはこれらの状況から自殺ではなく、他殺だと確信し、遺体を発見した時、洞窟に犯人がいたと推理。コナンは洞窟の奥へ行き、日が差し込む天井の穴を調べる。そして、コナンは遺体が揺れていた理由、天狗の声が何かに気付き、事件の真相に辿り着く…。
blackmonkey
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