オヂサン

リコリス・リコイルのオヂサンのネタバレレビュー・内容・結末

リコリス・リコイル(2022年製作のアニメ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公ちさとの声はユーフォの高坂さんの声優さん、たきなちゃんの声は知らない方。

面白かった。

アニメ、というよりはミステリードラマを観ている時の満足感と展開。クリミナルマインドやボーンズのように色んな組織間でのやり取りが繰り広げられ、その間で生まれる矛盾や純粋悪に少女たちがどう立ち向かい、どう受け入れていくのかという物語。

真島もミカさんもちさとちゃんたきなちゃんもくるみちゃんもミズキさんも皆良いキャラだった。

悪役がただ悪役ではなく、どこか人間臭くて憎めない。真島は自分の信じる道をひたすらに、ヨシは曲がりなりにもちさとを愛していた。2人ともやり方がまずいだけで、根底は悪い人間ではないかもしれない。正直言うと真島の言いたい事も分かる。嘘で塗り固められた世界でのうのうと暮らしててお前らはそれで良いのかこの平和ボケ野郎どもが、と思う気持ちも分からんでもない。

ただそこまで難しく考えず、目の前の幸せを現状維持(それも本当は凄いことで大変な事だが)して平和に過ごしたい。そんなちさとちゃんのような人たちがいるのも事実である(その気持ちの方が今の私は近い)

色んな純粋な考えの人がいるからこそ衝突は起きてしまうし「私はこうしたいけどあなたはそうなのね、素敵ね。色んな考えの人がいるわね。お互いそれを大切にしましょうね」でお互い認めてお終い、お咎めなし!で良いはずなのだけど。それが本当は一番楽で平和で面倒じゃないけど、それでは納得できないから、自分と同じ考えじゃなくちゃ!と押し付ける人も出てくるわけで衝突してしまう。

ライベンバッハの滝の自分諸共敵を倒すのはやはり強い。ミカさんは絶対にちさとちゃんをひとりにしないだろうなと信じていたからこそ、とても丸く収まり気持ちのいい最後だった。あそこで真島が死んでいたらちさとちゃんも後味が悪かっただろうと思う。

感情を曝け出すのを許してほしいが、ロボ太オメェそのブリキ剥ぎ取るぞクソガキが。承認欲求丸出しなクソガキだった…テメェがやった事の重大さを理解して欲しい…身をもって体験して欲しい。貴様は部屋の外に出ろ。

最後にちさとちゃんを睨んでた男の子のフラグも然り、次回作に期待。
オヂサン

オヂサン