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大雪海のカイナのtekoのネタバレレビュー・内容・結末

大雪海のカイナ(2023年製作のアニメ)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーの完全解決は予定されている映画に任せっきりで
その予告という感じです。
配信はともかく放送波でそんなオリジナルアニメを流すってBPOに怒られないんでしょうか。

内容はみんな大好きボーイ・ミーツ・ガールで序盤ワクワクするんですが
終盤の防衛戦にはガッカリです。
超技術の「建設者」の圧倒的な蹂躪を前に、説得して戦争を止めようと島を右往左往するカイナやリリハの甘っちょろい考え。
結局その説得は物理的に不可能になり(=右往左往の意味もなくなり)、カイナとリリハが申し訳程度に一人ずつ瓦礫に埋もれた人を助けるだけ。
一方的な蹂躙を行う「建設者」は終盤、アトランド陣営の超技術で倒されます。圧倒的戦力差描くのは勝手だけどもっとハラハラドキドキさせるように描いてほしい…

中盤以降、改心して味方になるフラグをプンプンさせながら
敵のアトランド兵に対しても自軍のハンターギルに対しても煮え切らない反応で苦々しい顔しかしない女将軍アメロテ。
メタ的には映画でこの人が頼もしい味方として活躍するから虐殺の主犯みたいなことはさせなかったんでしょうけど…

自軍の建設者と司令官ハンターギルが倒されただけで白旗を揚げるバルギアもよく分からないです。(防衛側が白旗上げるならともかく、侵攻側なら撤退すればいいだけじゃない?)
そもそもハンターギルの虐殺的破壊や意図的なフレンドリーファイアにドン引きしてバルギア兵に厭戦気分はあったにせよ
残存戦力だけでアトランドは占領できたよね?

脚本がツッコミどころ満載でした。

CGアニメ制作に定評のあるポリゴン・ピクチュアズですが、そもそものキャラデザがそうだと言えばそうなのですが
過去作(シドニアの騎士とか空挺ドラゴンズとか)より各キャラの顔が薄いというかノッペリした感じでした。

アトランド、バルギアの住人についても顔も服装もノッペリした感じでした(大雪原の上で貧相な生活を強いられてるにせよ)

良かった点
姉と弟役の高橋李依と村瀬歩の声質が似ているので
姉と弟である説得力があったところ。
女将軍アメロテの猫耳兜
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