nocchi

機動戦士ガンダム 水星の魔女のnocchiのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム 水星の魔女(2022年製作のアニメ)
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2話まで。

過去作全てを観れているわけではないので本作がGシリーズで突出して"そう"かはわからないけれど、女性でもモビルスーツに乗り、戦い、勝利し、配偶者が同性であることも当然である、というのを、あえて強調したシリーズ。昨今のDisney的ムーブメント。百合というよりはジェンダーアンコンシャスバイアスに挑んだという方が正確そうではあるがどうなんだろう(百合クラスタを取りに行ったんだろうか…)

無印で、セーラさんが、ブライトさんに、女性でもモビルスーツに乗れると証明したかったのか、あなたほどの人がと言われていたシーンを思い出す。

頭脳ではなく、単純に筋力や体格、攻撃的性格か否かなどでMSのパワーは変わってきそうではあるが、華奢なアムロに才能があったように、MSと相性がよければ強いというシンプルな話なのかも知れない。

エヴァやシドニアでは男女同数、なんなら女子パイロット多め?で描かれていたので、敢えて感はやはり強く感じる。これを描いた上でナチュラルな世界をまた描くのだろうか。Gシリーズ自体に対する啓蒙なのかも知れないな。製作ストーリーあれば読みたい。

私は特にジェンダーバイアスをかけずに少年漫画もセラムンも普通に話が面白いものを選んできたが(各家庭、親の影響もあるのかなあ…)子供たちが見る時も特別にジェンダーを意識せずに成りたいものを描いて欲しいとは思う。本作がその一助になることを願う。

ちなみに無印以降の富野女子が、個人的には概ね苦手なのだが、、本作の主人公はクセは強くないにせよ、グレンラガンのシモン的というか…はた細の赤血球ちゃんというか。成長ストーリーにするためポテンシャル作るのは良いとして初期値をここまで、はわわさせるのは…製作の趣味なんでしょうか。
このあたり、舞HiMeなどはとてもバランスがよかったと思う。舞もアリカも好き。水星さんのキャラメイキングストーリーも読んでみたい。

まあでもこの感想を書かせた時点で、製作の勝ちかも知れないなあ。
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