アイス

銀魂のアイスのレビュー・感想・評価

銀魂(2006年製作のアニメ)
4.8
銀魂はシーズンとかよくわからないから全部ここに書きます。

多分だけど、このアニメは私が今まで観てきた全てのもので一番好きな作品だと思う。

最初は二回ぐらい離脱しそうだったし、本当の話初見の時の序盤20話くらいはそこまでハマるほどの内容でもないと感じた。39話で初めてすごく面白いと一周目で思った。

銀魂はストーリーや内容はもちろん良いが、何と言ってもキャラクターの完成度と臨場感が一番の魅力だと思い。話を重ねるにつれて、一つの小さな行動や発言でも、その裏の意図や思考が想像できる。それもギャグであれシリアスであれ同じこと。どんなにマイナーなキャラでも、みんなそれぞれ芯があって、どこか人間臭い独特なかっこよさがある。

特に銀さんに関しては、普段のだらしないところや皮肉やなところに共感しやすいし、発言もとにかく面白い。声優の杉田智和さんの演技も本当に素晴らしい。そして、いざとなった時には譲れないものがあり、それだけは必死に守る。そしてそれ以外はただ家賃を払ってパチンコ行って普通の人生を生きて行きたいという人生へのスタンスに何処か勇気づけられるところがある。シンプルにいうといわゆるギャップなのだが、銀魂はシンプルを極めたようなものでもあると言える。

2-3話の短編ストーリーとかもすごく複雑で革命的なことをしているわけではないが、どこか刺さるところが毎回あって、構成はシンプルなのに、感動できるところがある。これも普段のギャグや日常回でキャラがものすごく繰り広げられているからだと思う。

そしてクライマックスである銀時の過去に関しても同じことが言えると思う。一つ一つの要素はシンプルでわかりやすいのだが、それが全て重なり合ってとても深いものになる。突拍子もないただのギャグ回でも、銀時の過去を知った時に全ての見え方が変わるのがとても良い。

本当にこのアニメは、素直に笑えて素直に泣けて素直にほっこりできる作品だと思う。人生がどんな状況であっても、そうであっていいのだ思わせて、寄り添ってくれるようなもの

4.8というのもいつかこれよりも良い作品に出会えるという希望を残したかったから
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