展開がみずみずしい。
初々しくて一途な恋心を抱える女の子の心情を描くのがうまい。
大地と姫ちゃんの恋模様のじれったさもいいけど、愛美ちゃんとテツくんの関係性も良かった。
少しずつ心が揺れていく感じ。この表現がとってもじれったくも美しい。
渡辺はじめさんのキャラデザ(もちろん水沢めぐみ先生の原作のデザインが素晴らしいからというのも大きい)の女の子が可愛い。
絵コンテ桜井弘明さん、作画監督音地正行さん、原画に和田高明さんが揃った回のキャラの動きが良い。どんな動作をするかのセンスがまず良くて、技術面でも動かし方が良い。
愛美ちゃんと姫ちゃんが可愛い。
若干展開がワンパターン感がある。
分身あたりまではまだいいが、アニオリ新アイテムがちょっとしつこい。
次作の『赤ずきんチャチャ』みたいなハチャメチャギャグならともかく、そういうわけでもないのに強引で無理な展開もちらほら目立つ。私自身は、多少展開は強引だったとしてもちゃんと感情や関係性が描けてたらいいと思うタイプだけど、その感情の描き方に関して肝心な所が強引な感じがして、そこは微妙だった。
全体としては良いアニメ。
脚本も演出も作画もなかなか高いクオリティーを保っている。
山田隆司さんと桜井弘明さんという女児アニメ界(以外でも大活躍だが)のレジェンドがメインで参加しているだけある。
山田さんは手堅く原作の雰囲気を脚本にしている感じがする。桜井さんの演出は、構図やアングルが凝ってるとかいうタイプではないが、テンポ感がいいし、言動を通してキャラの人格を描き出すのが本当に上手い。