
アイスランド島。 極北にほど近いこの土地の太陽は、夏は21時間、冬は4時間のみ、顔を出す。 日本は4つのプレートが交差する世界的にも稀有な場所に位置する島国である一方、アイスランドはそのプレートが作られる所、新しい大地が生まれる島。 それゆえに、自然の力が強く厳しく、生命は賢くなければその土地で生きていくことが難しい――。 そんなアイスランド、北緯64度のランズ・エンドで暮らす17歳の青年・御山慧。 彼には3つの秘密があった。 ひとつ、クルマと話ができる。 ふたつ、女の子が苦手。 3つ、その職業は、探偵。 あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。 どんなに運転が下手でも道に出たら走るしかない、人生と同じ。 急ぐ道でも、時には進むことと同じくらい休むことも大切。 新たな出会い、予期せぬ別れ、不測の道は続く。 愛車ジムニーを駆りながら、青年の旅路がいま、始まる。
©入江亜季/北北西に曇と往け製作委員会