このレビューはネタバレを含みます
プラモデルを初めて買うほど、ガンダムを好きになるキッカケとなった作品。
メインであるガンダムのデザインが無骨でめちゃくちゃカッコいいんだよな〜。
しかも銃火器や近接武器主体の泥臭い戦闘は見応え抜群。
もうこれだけでガンダムを見る理由になるが、本作はストーリーも目が離せない。
虐げられてきた少年兵達によって構成された民兵組織・鉄華団。
自由を手にするために、たとえ地獄の道でも構わず突き進むイカれたかっこよさと、若さゆえの不安定さが混在する。
本当にこのままで進んで良いのか。団長のオルガが抱える悩みはとても重く、心が締め付けられた。
そんなオルガや鉄華団を支えるミカの覚悟の据わり具合もまた痺れる。
そしてもう一人のキーマンが、クーデリア・藍那・バーンスタイン。
初めは淡い幻想を抱いた温室育ちのお嬢様だったが、自分の言葉によって流れた血を見て、現実を知り、それでもなお前に進む姿は、まさしく革命の乙女そのもの。
次第に彼女の存在を中心に、数多の勢力が謀略を巡らせ、大きなうねりとなって世界を巻き込み始める。
武力と政治。この二本柱の構成こそオルフェンズ最大の魅力だろう。
彼らの進む地獄の先には、どうか希望がありますようにーーー。