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スタミュ 第3期のakariのレビュー・感想・評価

スタミュ 第3期(2019年製作のアニメ)
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終わり方が完璧すぎて鳥肌が立ちました。四季の代も星谷の代も、確実に歴史に名を刻む代となるでしょう。そして彼らに憧れた新しい世代がまた素晴らしい輝き、さらなる改革を見せるでしょう。新華桜会のやりとりが意外と重かった第3期。強引に見えて影で努力しているのが素敵でした。春日野先輩のお色味とオン眉がかわいいし、冬沢先輩のお声が色っぽかったです。春夏コンビが元々スター枠だったわけじゃなく、叩き上げ華桜会なのアツいです。四季先輩はイケメンだらけの登場人物の中で一番顔が良いなと思いました。「叶えたい夢があるなら声を上げるしかない。欲しいものがあるのなら誰より先頭に立って進むしかない」四季先輩が大人すぎます。ステージ上で想像を超えた輝きを見せる人や大器晩成型の人はこういう業界ではすごく見逃されがちな存在。伝統を重んじる綾薙学園でもまさしくそうでした。可能性に溢れる星屑たちを掬いあげよう、まだ見ぬ後輩のためにも状況を変えようと動く姿勢は誰にでも真似できるものではありません。そんな四季先輩の思いはなかなか通じず…冬沢さんは闇堕ちしてしまいました…あ〜あ。私もいくぶん保守的なところがあるので彼の気持ちには同情できました。部屋に閉じ込めるのはやばすぎますが、あのアングルで刺されなかっただけマシか…。最終話目前での四季先輩華桜会解任はゾクッとする展開でした。ノーセンス先輩こと千秋先輩の一票、誰かに気を遣った投票では一人ひとりが一輪の花とは言えないですもんね。「一つ一つは違う花でも、同じあの日に咲いた花じゃん?」四季先輩と冬沢先輩が偶然桜を栞にしていたのはきゅんきゅんしました。2年生組が誰も冬沢先輩のことは悪者にせず、カンパニーの仲間として受け入れているのはすごいなと感心しました。後輩は理想に近づくための駒じゃない、意思がある。どうやったらやりたいように出来るか工夫する2年生の勝利でした。どうにか華桜会の懐に入ろうと画策するみんなが可笑しかったです。いつも頑なでゴマすりに行くタイプに見えないのに、めちゃくちゃすりすりいくので笑えます。最終的に“ミュージカル”で説得しきったのがかっこよかったです。
「納得できないことを飲み込むには、それなりの経験とスキルが必要だ」まだまだひよっこの星谷にはそれがありません。でも彼には逆境を逆境と思えない鈍感さがありました。思えば鳳先輩も柊先輩もすごく優しかったから、こうして厳しい言葉をかけてくれる先輩は初めてなのかもしれません。四季先輩が時折見せる儚げな表情から彼らの過去と未来を見すえる強さを感じられました。
言葉にしなくても信頼出来る人が身近にいる奇跡。team鳳が仲良すぎてなんかもう第1期から見てきた身としては面白かったです。星谷くん、鳳先輩と2人で遊んだんですか?それもっと具体的に教えてもらっていいですか?大人っぽい南條が先輩たちと知り合いという神展開!中等部で一緒に生徒会をやっていたエモい関係に興奮しました。第6幕の入夏の「これこうちゃんの仕業だろ」からの、こうちゃんのいたずら笑顔が最高でした。弟見せてくるの可愛いずるい。北原廉も大概だけど南條くんもめちゃくちゃいい性格してますね。北原廉にとっての空閑みたいに、自分以外の誰かを尊敬、信頼できるようになれたら。空閑に絆された北原廉が、頑固な南條の心を溶かす青春のリレーが良かったです。team漣コンビの歌は最高すぎました。低音って…良いよな…。向いていた方は同じだった。言葉にすることでちゃんと分かり合えた友情でした。一人でやってきた揚羽が、南條を「たかが」と言った北原廉に怒るシーンで成長を感じました。いつの間に仲間をこんなにも思えるようになったのか。team漣の態度にプンプン怒る揚羽が可愛かったです。星谷が好きすぎて「悠太…」しか言わない時ある。揚羽の「有罪」は可愛すぎて悶えました。
北原廉、真顔で有罪♪って歌うのやめてくれ(笑) 本当に彼の口癖が好きです。天花寺のお前も同罪だっていうツッコミはさすが梨園の貴公子でした。性格有罪だの推定無罪だのという応用法も笑いました。有罪がゲシュタルト崩壊起こすわ。星谷と辰巳が意外と仲良くて可愛かったです。リーダー同士意見交換できる関係を築き上げているのは本当に素晴らしいと思います。第6幕ラスト、鳳先輩が!!!やばい!!!髪切ってる!!!偉大な先輩方の登場にテンションが上がりました。ファミレスのシーンの席割はわけわかりませんでした。最終話、教え子の公演を鳳先輩と柊先輩が見に来ているのも良かったです。オープニングテーマ、「唯一無二☆プログラム♪」で音が下がるの気持ちいい。エンディングで那雪姉妹とタヴィアンが絡んでるのも好きでした。
主人公の代の華桜会は誰になるのか。これがこの作品の気になるところだったと思いますが、まさかの、そしてとても納得のいく結末で驚きました。みんながあの「我ら、綾薙学園華桜会」を歌ってるんだよ…感慨深いです。最終話のクレジットが“team辰巳”と“team星谷”になってるのも最高に胸熱でした。

ランズベリー・アーサーさんがあざとくてニマニマしてしまいました。あっち向いてミュ!の後目つぶるの可愛い。第6幕で「だんだん癖になってきたんじゃないですか、このコーナー」って言われた時、心読まれたと思ってドキッとしました。過言ですがもはやアーサーが見たくて再生してたまであります()
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