弓道を題材に友情と成長を丁寧に描いた京都アニメーションの傑作
いやいや面白すぎ！
『中二病でも恋がしたい！』『境界の彼方』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と同じく京都アニメーション大賞からアニメ化された京アニ作品
早気が原因で1度は弓引きを諦めた湊が、再生した風舞高校弓道部で立ちはだかる試練を乗り越え、仲間との絆を深めていく様子が描かれている
作品の知名度はそんなに高くないけど性別、年齢関係なく誰でも楽しめる作品やからたくさんの人に観てもらいたい
ストーリー構成自体は王道なのに構成と作画と心理描写が丁寧に纏められていることで素晴らしい作品となっている
絵の美しさ、色の鮮やかさに目を奪われるけど心理描写をここまで丁寧に自然に美しく描けてるのはほんと京都アニメーション様様
弓道の静かで強くて美しい魅力が詰まってて自分も弓を引いてみたいと強く思わされた
テンポが良くて、ストーリーも面白いからびっくりするぐらい1話1話の体感が早かった
あとOPがめっちゃ好き！
この作品の大きなテーマは"友情"
最初は部活終わりのバス停には静弥と遼平の2人だけやったけどいつの間にか5人になっていて、距離感も近づいて、思い合う気持ちも強くなっていく
それぞれの苦悩や葛藤を絡ませながら友情が紡がれていく様子がすごい自然に描かれていて、すっと胸に入って温もりを与えてくれた
静弥が湊に抱く想いに感情移入させられて印象的
まささんがカッコ良すぎる
まささんの射型が美しすぎる
苦しんだ過去も、抱き続ける祖父への葛藤も、ちょっと意地悪なところも、部員のことを本当に大切に想ってるところも全部人間味があって、かっこよさに繋がってた
ライバルである愁もいいキャラで、共に学んだ友として、高みを目指す者としてお互いに大切に想っているのが素敵
湊がまささんに言ったセリフは印象的
「話したい時に 話さなきゃいけない時に
その人はもういないかもしれない
だから会いたい人には
会える時に会わないと駄目です」
小学生の頃の高校生とか大学生の時の社会人とか
あの頃見えていたような大人にはなれてなくて、
それはこれからもずっと続いていくもの
大人になっても、人に教える立場になっても
日々精進して成長していくんだと
OVA、劇場版鑑賞済み、2期が楽しみ！
つるね-弓から矢が放たれた時につるが放つ音-
OP : ラックライフ『Naru』
ED : Choucho『オレンジ色』
