レトルトたなか

鉄甲機ミカヅキのレトルトたなかのレビュー・感想・評価

鉄甲機ミカヅキ(2000年製作のドラマ)
3.7
1話目
鉄甲機ミカヅキ、東京上空に突然現れた巨大スイカ(産地シールまで)貼ってあるに驚く街の人達の中にギャリギャリのギャルいたりするの2000年代だな…
あと伊集院光とか竹中直人とか一話のゲスト豪華だ
ミニチュア特撮空間の中で等身大の戦士と巨大ロボット紛れながら戦うのは絵的に好き

結構街のど真ん中でスーツ着て撮影してるのがいいよね

月光機のレトロ感溢れるデザインやミニチュアの街並みの入り込んだ感じと、都会の道路に沿って移動して戦うのがリアルなミニチュア特撮感すごく出てる
月光機のレトロなデザインと戦いかた方いいよね
敵と戦いながら敵の性質が解説されたりするのもエヴァ以降のロボットアニメ感ある

主人公の少年が月光機の脱出装置たまたま起動させてしまったりするのイライラする…寸前で助かったのに交換日記掴もうとして空から落ちるのもイライラする…
戦う女子高生社長というアニメキャラかよ!?みたいな属性盛りながら、短パンでコクピットに座ってロボット操作してるのを股間の真正面アングルから撮影してるのはなんか雨宮監督の撮り方変態過ぎるな…ロボットアニメでもよくあるアングルだよね…

10歳位の少年の思い出が夏空の下で民間の軒下で父親の杉本哲太と一緒にスイカ食べる、なのは2000年代の作品にしては昭和過ぎない!?

防衛隊の隊員が制服姿で待機中に缶ビール飲むのはまあ深夜特撮感あるよね

女子高生社長が機体壊れたのも敵相手に活躍できなかったのを「あのガキの仕業だ!」と怒るのは分かるんだけど(実際そうだし…)小学生を殴っちゃあいけないよ!そしてそんなんでミカヅキも動き出して格納庫壊すんじゃあないよ!少年の意思に従って動く巨大ロボの初起動がこれはダサいよ!

リツコさんとミサトさんを混ぜたみたいな女性司令官出てきたよ…

怪獣スイカイドム出現した時のオペレーターのセリフ「イドム実存化による世界線クロス」とか言い出すのはうお~~エヴァの後に出てきた作品のエヴァっぽいセリフだ~!

あと和風な民家が破壊されたり電柱越しに怪獣移したりミニチュア特撮すごくいいよね
敵の攻撃をパーの形したエネルギーシールドで防御するの分かりやすくて好き、ウルトラマンダイナの怪獣デマゴーグみたい

少年がロボット操れると判明したら真っ先に母親交えて協力依頼するのはなわか斬新だな

CGはさすがに粗いんだけど時代考えたら相当映画並みに作り込まれてるな
ミカヅキ着地によりビルが次々と壊れる特撮豪華すぎない!?ミニチュアビル10個以上壊れながら道路も粉砕されてたよ!?ウルトラを壊すビル個数制限あるんだろうな~と思いながら見てるからより豪華さ感じる
なんか敵怪獣の中にあるコア的なもの壊すと敵を倒せるって本当にエヴァ以降流行ったんだね…

ミカヅキ、どうみてもこれを着ぐるみで動かすのは無理でしょ…関節が動かないデザイン過ぎる…
opの洋楽がかっこいいんだけど何言ってるんだか分からなすぎる…あとYoutubeでこれの一話をまとめた映像見たときずっとMAD映像だと思ってたけど公式なのね!

そしてテロップが明らかにエヴァなんよ…
防衛隊基地の床がフローリングなのウケる

二話
中高年おじさん作業員達を従えて仕事してる町工場の女子高生社長、好きか好きでないかを考えたら圧倒的に好きな絵面とシチュエーション過ぎる
アニメでもこういうのはあるけど実写で赤星昇一郎氏などのベテラン俳優達が作業員役をやってくれると映像としての迫力がある
オタクは町工場の人達が汗水垂らして作って無理やり動かしてる巨大ロボットが好きなので…令和のジェットジャガーにも受け継がれてるので…
ポンコツレトロ感溢れるロボットが怪獣と戦うのも好きなので…セブンガーしかりジェットジャガーしかり

唐突に「任務完了」とか各キャラプロフィール紹介とかのカットインが入るゲームみたいな謎仕様なんなの…
巨大特撮メインではなくて小型怪獣とか人型怪人の等身大アクション面も多いのね
一話で薄々気づいたけど単発エピソードの人間の胸糞要素みたいなの多めなのね…

第二話ゲストキャラの回想での思い出に癖がありすぎる…大量に出てくるビー玉を見てどんな反応したらいいんだ…しかもこのゲストキャラってタイムファイヤーの人か!

戦闘機がビル街を駆け抜けるアングル、ジェットマンで見たな
もうこの女子高生社長が主役で作品一本作って欲しい

3話
月光機参号機、背中のサブアームがバルカン砲になるし転倒防止用サブアームにもなるギミックめちゃくちゃいいね
特撮の爽快感とは逆に単発の人間ドラマはなんか爽快感ない暗い感じだからイマイチなんだよな…
毎回レギュラーキャラ掘り下げるには話数足りないでしょこの作品!?

ミカヅキのゴンザさん、アルコール中毒だろうなといえレベルで勤務中も酒を常に飲み、離婚した元妻との関係性を再開させようと気に病んでるってキャラ造形が海外ドラマなんだよな

この作品、大イドム・小型or等身大イドム・月光機、と各話で三体着ぐるみつくるの予算的に無茶過ぎない!?

月光機、壱・弐号機のキャタピラ移動から参号機で二足歩行になるの技術進歩感ある
ミカヅキ、着ぐるみが重かったから途中で姿変わったとは聞くけどそりゃ重いだろうな…
そしてパワーアップ直後に漢字出てくる牙狼演出いいよね

それで飛行能力得るのは正統派パワーアップ感あるのと、ロケットブースターが飛行時だけ出てくるの好き

四話
大人向け特撮なのに特撮オタクの大人めちゃくちゃ気持ち悪い感じに描いていていいのか…となったけど脚本家が井上敏樹先生だったな
各話で描かれる各キャラクターの掘り下げに主人公全く絡まないのはストーリー構成の失敗だよ!大人達の問題に小学生が関わりづらいし(アニメだとどうにかなるんだろうけど)まだ女子高生社長とかなら年齢的にも性格的にも絡んでいけそうだったのにな…

女子高生社長、片思い回・お見合い回・恋人偽装回と大分いいイベントもらってるな
月光機四号機は禁じられた惑星に出てきそうな丸っこいフォルムで巨大ロボバトルしてくれるのが楽しい
強力ビーム砲も装備して今までから火力も上昇してるし

今までのイドムが円盤生物みたいな合成主体だった分、怪獣イドムと取っ組み合い&ミカヅキとの共闘してくれて特撮的満足度高い

5話
月光機に変わって別の軍事会社からロボット受注する展開好き。お決まりのごとく暴走するけどジェットアローン回とかのお決まりだよね
シンゲツのライバルロボット感もいい

ミカヅキが音声入力のスーパーロボットなのに対してレバーとスイッチガチャガチャで動かす月光機のリアルロボット対比感と好き
ミカヅキ、主人公の影が薄いのでロボが主人公の力の象徴みたいな感じにならないのと、ロボットが音声入力なので主人公が敵に苦戦しながらどうにかこうにかして操縦してる感が少ないのがロボットものとして残念

主人公の少年が苛められていたけど強くなっていくとかの展開あるのかと思ったが特にそれはなく、消えた父親との再会がメインになってるのがなんか2~4クールものの成長フラグ・イベントをかき混ぜてしまったから薄まってる感ある

シンゲツ登場、敵か味方か?で引き→シンゲツ加入&共闘&実は敵に操られていたんだよ&シンゲツ・ミカヅキ対決&ミカヅキがシンゲツに取り込まれて次回最終決戦!は詰め込みすぎだよ!2クール目に謎のライバルメカ出現→3クール目で仲間入り・共闘、4クール終盤で正体判明とか間を置かないといけない奴!

最終回
主人公がイエイドムの中に囚われて雨宮監督の持ち味なファンタジー世界を舞台に物語展開していくの、エヴァ以降のセカイ系ロボットアニメ感すごい
最終決戦も特撮部分豪華だし
お約束の、基地破壊もあるけど
オペレーター三人がAIなのはMAGIかよ!!
主人公の心情描かれてるけど、洗脳ヒロインを助けに向かう女子高生社長のほうが主人公感ある
最終回で1話と同じ構図でミカヅキ乗り込むのいはいよね
これまで市街地で戦ってたのが森になるのは残念

五号機は飛行可能なのいいね全月光機集まるのもいい
主人公とキャラクターの交流描いれば皆月光機で駆けつけるのは燃える展開でいいのに駆け足すぎるな

ランニング姿で蛍雪次郎出てくるのは美味しい役だよ!というかゼイラムセルフパロディあ
月光機1号かっこいい!一番旧式で駆けつけるのセブンガーみたいでいいよね

それはそれとして基地にいたマスコットロボットなんなの…

言霊の要素とミカヅキの名前を皆で叫ぶところの展開いいだけに掘り下げてればな…
右腕失くしながら皆の力集まり左腕に槍作るのはロボのラストバトルお約束で良い
ストーリーなミカヅキなんなのか明かされないとか、敵の目的や発生源に主人公組織が乗り込まないし絡まないし倒すだけで終わったな…

女子高生社長めちゃくちゃ描くのは機体活躍させれたから筋通る
だけど洗脳だけで終わったライバル機パイロットは微妙…
なんか役者と映像いいし大筋まともだからいいもの見た感ある
司令官と洗脳された敵恋人との因縁触れただけで何もなしなの!?
特に何もない白い妖精なんなの!?
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