ただ、めちゃくちゃに面白かった。
この布陣、超絶に演技派揃いだし、脚本も伏線の張り方も秀逸だし、だからめちゃくちゃ「リアル」だった。
決してわかりやすいサクセスストーリーではなかったし、側からは「失敗」に見えるかもしれないけど、たしかに必要で、かけがえのない10年間を過ごした。誰も敗者じゃないし、少しずつ前に進んでいくこともできる。
3人の関係性がすごくリアルで、本当にどこかに実在している3人を見ているかのようだった。
そして中浜さんあっぱれ。「オタク」を演じようとしないからこそ、すごく自然なオタクで感情を乗せやすかった。可愛いから好きだった架純ちゃんだけど、めちゃくちゃに実力派の女優さんなんだって最近ひしひしと感じて余計好きになる。
色んな人がモノローグをしてたから、多角的に物語が見えて面白かった。
春斗と中浜さんが恋人にならなかったのもよい。時期的に麦絹(花束〜)のイメージが強かった2人が、全く違う2人に見えるのだから、本当に2人はすごい。
良き作品でした！
