お笑いが好きだ。漫才もコントも。好きで売れた芸人さん、好きだけど売れない芸人さん、辞めることを選択した芸人さん、色んな方々を遠くから観てきたけれど、このドラマのように売れなかった芸人さんが解散を決めて新たな道へと進んでいくまでの3ヶ月を追いかける、というのは新鮮な切り口だった。
彼らは毎話毎話、マクベスとして活動してきたこの10年間の意味やその冒険が成功だったのか失敗だったのか、その後の人生のこと、仲間との大切な時間のこと、パートナーとのこと、など、「人生」を悩み、泣き笑いながら少しづつ進もうとする。
これは特別に芸人さんに限ったことではなく、夢に対しての努力をしてきた人間、それを諦めることになってしまったことがある人間、全般に共通することだと思う。またそういった人たちのことが好きで応援したことがある人間にまで照射の幅は広がり、「誰もが」にではなくとももしかしたら「誰かの」人生に救いの手を差し伸べている可能性がある、と知ることが、こんなにも勇気が湧くことなのかと思わされる。
人生はコントだ、それ即ちコントは人生。楽しもう。
