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息をひそめてのaiのレビュー・感想・評価

息をひそめて(2021年製作のドラマ)
4.0
試写会にて。
コロナ禍の人々を描いたドラマ、1〜4・8話を視聴。私は2話・4話が共感できる瞬間があってとても良かったなぁ。3話は虹郎がアツかった✊

大学生主人公の回はこの1年の色々なことを思い出した。
コロナで引っ越しがごたついたこと、それがきっかけで父と大喧嘩したこと、苦労して合格した大学は始まらず、始まったと思ったら秋までオンラインと言われ絶望したこと、ずっと家にいて友達とも会えず気持ちが沈んでいったこと、秋から一人暮らしを始めたこと、秋からもやっぱり対面授業はなかったこと、部活動が感染状況に振り回されて何度も停止になったこと。
「ホームページに載ってるよ」この言葉を何度聞いたことか。体温が感じられない残酷な一方通知。「東京感染者増えてるみたいだね」と言われても私には何も出来ないのに。帰ってくるなと言われているようで、実家がどんどん遠ざかっていく。

正直に言ってしまうと、コロナ禍をここまでプラスに捉えることはできないし基本的に負の感情しか出てこない。私の最後の学生生活を壊しやがってとしか思えない。周りにある幸せに気づいたというよりは、それを幸せとして受け入れる度量を私自身がこの時期で身につけただけだと思っているし。
だから最近はそれを忘れようとしていた。でも現実逃避せずに今を見つめて再確認することが、こんなにも私にとって必要なことだったとは思わなかった。最近何しても出てこなかった涙が自然に流れたのはそういうこと、私はこのやり場のない気持ちを誰かと共有したかったんだ
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