「最高の離婚」以降の坂元作品は所謂あるあるネタを多用する会話劇が主だってきて、「こんなワード日常会話で誰もすっと出てこねえよ笑」とは思いつつまぁそこはファンタジーとして捉えて「よくこんな表現思い付くよなぁ」と、半分は書き手に感心しながら観てた。
でも、大豆田は絶妙なバランスで現実との均衡感が保たれていた印象。
元夫達のキャラとか普通に可愛く思えてくるし、坂元作品の手癖的なのアプローチを巧くコントロールしてて違和感が無かった（情報量は相変わらず多いけど笑）。
様々な重厚なテーマを折り重ねつつ、コメディとしても楽しめる素晴らしいドラマでした。
あと音楽が企画性、センス共に抜群に良い。
ラッパーのセレクトも劇中歌も劇伴も素晴らしい。
「花束みたいな恋をした」で見せた坂元裕二のポップカルチャー全般への異様なインプットの豊富さがちゃんと作品に反映されてる気がした。
