ホノ

大豆田とわ子と三人の元夫のホノのレビュー・感想・評価

大豆田とわ子と三人の元夫(2021年製作のドラマ)
4.2
カルテットが好きだったから視聴。

やっぱりすごく好きだった。
なにげないユニークな言葉のやりとりがちょっとセンス良すぎて、こんな会話普通できないよ…っていいたくなるけど、ほんとはこんな会話を楽しんでみたい。(カルテットの時も思った)

そしてカルテットのときに、吉岡里帆さんの役がすごーく嫌だったように、今回も石橋静海さんの役の女子がすごーく嫌だった。笑
でもそれは脚本がしっかりしてるからであり、役者さんがうまいからなんだと思う…でもすごく嫌だった。笑
あと、松たか子さんの演技は基本的にとても好きでうまいなあって思うけど、時々入る熱唱はちょっと…でもあれがとわ子なんだね…鼻歌ではなく、熱唱せちゃう。

……ネタバレ……

元夫+オダギリジョーは、とわ子も含めて、社会的には成功さしている部類の人たち。
みんなそれなりに経済的に豊かだし。
でもみんな生き方は不器用で、クセが強くて、けれどみんな根っこがあったかい人。
恋愛ドラマというよりは人生のドラマ。
恋愛も素敵だけど、生きてるとそれ以上に大切なものがみつかる。
ありふれた日常だったり仕事だったり、思い出だったり、友情だったり。

ユニークな言葉遊びやしぐさのなかにも、いろいろ意味が隠されていて伏線として生きているのが良かった。
しんしんは最後もへんな走り方だったし。
キャラクターにブレがないのがさすが。
あとやっぱり食べ物がいつもおいしそう。

大豆田とわ子の日常のちょっとした不運やうっかりはあるあるすぎて人ごととは思えなかった。

かごめの突然の死もびっくりしたけど、人の死ってあんなかんじ…リアルだった。
大切な人が亡くなっても、日常は続き、仕事をしなくてはいけない。
でもずっと一緒に生きていく。
オダギリジョーさんの言葉がすごく胸に響いて動画に撮っておいた。いつでも見直せるように。

普通ドラマが終わると、あー面白かった!で終わるんだけど、このドラマは一作一作が映画のようでもあり、また、とわ子や3人の夫の日常が今もずーっとどこかで続いているような気がしちゃう。とわ子が50代、60代になった姿も見てみたいという感じ。
続編やってくれないかな…。
ないだろうなあ。

私も3人の元夫が欲しくなった。
家族や夫婦などの枠組みをとっぱらった人のつながりを描いたドラマや映画がすきみたい。

あと、これからドジをしてしまったときは心の中で伊藤沙莉さんのナレーションをつけて乗り切っていきたい。
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