人間賛歌、私にはそんな印象を受ける作品だった。色んな才能のある人がこの作品を愛したからこそ、オシャレなのに嫌味がなく抱きしめたくなる愛しさが可愛らしくて仕方ない。皆んな大豆田とわ子が好きなんだと言う表現が作中で出て来るけど、観てるこちら側からしたら登場人物達皆んな人間臭くて可愛いと感じたけど、それって嘘だからだよなとも同時に感じた。
こう言う人達は何処かにいる思う。いるかもしれない。でも、やっぱりこの世には存在しないし、こんな世界はパラレルワールドでしかないと思う。だからこそ、その嘘の中で巻き起こる人々の言い争いや喧騒がきちんとパッケージされている面白さを、観てる人は享受出来るのかなと思った。
こんなに好きだと思える作品に出会える事自体が奇跡だと思うから、坂本裕二には長生きして欲しいと強く願う。
