Hiro

アンブレラ・アカデミー シーズン3のHiroのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

個人的な思想ではあるのですが、子供の頃に親に与えられたものが強い人間はその後に自らで獲得したものに執着しやすい人間になると思う。それでアンブレラアカデミーではみんなその執着があって、ルーサーは子供の頃から与えられた"1号"の役割とか兄弟という入れ物に執着してるし、ディエゴは与えられた正義の味方、ヒーローという役割を、父親から離れたあとも警察学校に入ったりして自分が獲得したものとして再認識して執着している。アリソンは1番分かりやすく、家庭、娘への執着がかなり強い。
クラウスは快楽と平穏。基本的には現状維持を望むけど、まれに巻き込まれる混沌の中で快楽を見つけてそこにのめり込むことが多い。ファイブは自身の技量とそこから来る自分はなんでも出来るというプライド。ベンについては描写が不足しているのでよく分からないというか、あまり父からの脱却というノリがなかったので当てはめにくい。
ヴァーニャは最初から父に与えられたものがプラスのものではなく、疎外感であったりとか劣等感のため、この考え方にピタりと合致することは無いけれどS1では初めて自分を認めてくれた人への執着を見せていたけど、記憶を失ってから得た愛や関係性を重視してるし、その中で獲得した新しい自分のかたちであるヴィクターというペルソナはあるものの執着を見せているほどでは無いので、皮肉にもいちばんまともに育ってしまった感じがある。
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