ヒスパニック、アフリカン・アメリカンが大半を占めるLAサウスセントラル地区フリーリッジに住む、互いを家族と呼ぶほど親密な高校生の4人組ルビー、モンセ、シーザー、ジャマールが主役のティーンコメディ。
重要な要素として、
・地元ギャング「サントス」の中でも一目置かれるシーザーの兄オスカーの出所
・両親が強制送還され一人になってしまったオリヴィアがルビーの家に住むことになる
・「サントス」の創設者が20万ドルをどこかに隠したとする何十年も前からの都市伝説的な噂
これらがただの要素でなく、縦軸として機能させながら、上手くプロットに組み込んでいて、すべてが最終話に繋がっていく。
ティーンドラマらしい、軽いノリもあるコメディだが、根本には居住地区の治安の悪さや、家庭環境の問題がある。
それらによって将来が決まってしまう、またはそのようなメンタリティに陥ってしまう。
そんな環境の中で、もがきながら今を精一杯生きる彼らの、軽妙なやり取りが心地良い。
