わたしは性犯罪者がこの世で一番嫌いなので、康介なんて人間が生まれてこなきゃよかったのにと思う（ドラマ成立しないけど）。
誰かの不幸の上に形成される快楽なんてくたばれ。
放送が終わってから、性犯罪に関わる作品だと知り、そこから興味を持ってParaviで一気見。
でもまずは、新井さん×塚原さんのタッグはやっぱり最高だーーーー
MIUとアンナチュラルに出てた人がちらほらいてうれしい。
井浦さんは今作と言い、アンナチュラルと言い、こうゆう影のある役が最高に上手くて大好き。
松下洸平はMIUでは犯人、今作では刑事で、しかも今作では伊吹ほどではないけどアツいところもあって、しかも伊吹が行きたい捜一で、なんかグッときちゃった。
わたしたち女性は、産まれる前に選ぶ術もなく、ただ単に姿かたちが女性に生まれただけなのに、それで性犯罪に遭うリスクがあるなんて、圧倒的なハンディキャップなんだよな。
性犯罪が被害者の心身にどれだけの傷を与えるのか、この作品を通してさらに広く知られてほしい。
それにしても、最近読んだジェンダーに関する本（※）で、レイプを犯罪ではなくプレイの一種だと考えているクソ野郎がいることを知ったんだけど、いつまで待てば人の尊厳を奪うこういう下劣な行為がなくなるんだろう。
「ちょこっといたずらしただけやろう。悪いのは誘ってくる女のほうや」、このセリフに、この世のクソ野郎の考え方が現れている。いたずらではなく犯罪。女がどんな容姿でどんな服装をしていようと、誘っていない。
けど残念ながら性犯罪がなくなるのはきっと難しいこともしんどいけど分かっていて、だからまずは被害者を好奇の目に晒さず、寄り添う世界になってください。
最後は不幸に押し潰されず、ただひたむきに頑張ってきた梨央が報われてよかった。
これから先も、梨央と優はつらいことがあってもぜったい乗り越えられると思う。
※加藤秀一著「はじめてのジェンダー論」
