いのしん

ムショぼけのいのしんのネタバレレビュー・内容・結末

ムショぼけ(2021年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

刑務所から出所した主人公・陣内宗介(北村有起哉)が世の中の技術や言葉についていけなかったり、刑務所で染み付いた行動習慣が抜けないムショぼけにフォーカスして話を作るという視点が面白い。出所して縁あって芸能人であるリサ(武田玲奈)と関われるってすごい夢ある話。人の縁って素敵だなあ、普段から人との付き合いをたくさん持っておきたいと思う。
リサが自殺する急展開をなんで入れたのか、そもそもリサがなんで自殺したのか、その原因が分からないまま終わり、こういうの嫌だなと思ったが、原作小説の著者の実体験を元にしてるらしいから、しょうがない。
あと、ナツキ(鳴海唯)が可愛い。
兄弟(松尾諭)が収監のことを言わなかったのも、リサが何も相談せずに自殺したのも、みんな何かしら悩みとかを抱えているけど、それを人に言っていないだけ。気づいてあげられなかったって周りは後悔するけど、言われなきゃ分からないよね。あの時自分がこうしていればとか考えたりもするけど、過ぎた過去はどうしようもない。
自分が捕まって家族が崩壊したように、リサが自殺したように、失って初めて気付くありがたみがあるから、普段の生活を大切にしようということかもしれない。