原作は世情を反映する素晴らしい設定を殺してしまうテンポ感の悪さ、無駄なラインの嵐で非常に読みづらく、これほどまで需要されているのが不思議だと感じていた。
だがドラマではその「無駄」がなくなり、カット割や構図、演出など首を捻る部分は多少あれどそれを凌駕して有り余るほど本来この作品が持つ、奴隷制度に支配社会、魚人＝黒人のメタファーなど暗喩性をエンターテイメントに落とし込むといった優れた部分が引き出されていると感じた。
またキャストも原作者が多分に関わっただけあり非常に良かったと思う。
ただ今後、映像作品が本領ではない原作者が関わりすぎることで悪影響を及ぼすことがないかは心配。
