かりめろ

恋慕のかりめろのネタバレレビュー・内容・結末

恋慕(2021年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

ウヨンウ弁護士を先に観たのだけど、とても同じ人が演じていたとは思えない。
パクウンビン。彼女の俳優としての底知れないポテンシャルに衝撃を受けた。

韓国ドラマは過去数作品を観たのみ。
時代劇に至っては、チャングムの誓い以来。このように歴史などほとんど知らない状態なので、正直所々よく分からない部分もあった。
ウヨンウの時も思ったけど、特に韓国の儒教的な思想。
身分というより、何がなんでも年長者には絶対に逆らえない精神性は日本人の価値観とは少し違うかも。
世子や王様の立場で、どうしてこんなにまでも外祖父に振り回されなくてはならないのか。サンホングンは真性サイコパスなのか?!などと思いながら観る部分は相当ストレス。
そして悪者に追いかけられ過ぎ。
護衛弱すぎ。笑

でもそれらを補って余りあるラブストーリー(こっちがメイン)には心を大いに揺さぶられた。
パクウンビンの時折見せる女性の部分が色っぽくて可愛い。世子や王として見せるクールなかっこよさとの塩梅が素晴らしい。演じてるご本人の魅力ももちろんのこと、それを引き出す演出、映像がとにかく凄いと思う。
そして、ロウン演じるジウン。
男性である世子を1人の人間として愛した自分を受け入れ、思いを伝えるシーンはカッコよかった。
一方、世子が女性であることを知りながら、それを胸の奥にしまい、陰ながら彼女を護り続けたヒョン兄さん、彼こそ男の中の男だと思う。フイへの一途な思いに心打たれる。
ジウンが太陽ならば、ヒョンは月のような存在。

男装の王と若妻王妃とジウンとの関係など、これが日本の作品だったら、もっと愛憎生々しくドロドロの人間ドラマが展開されるのだろうけど、その辺は思ったよりあっさりだった。
爺さんたちの仁義なき戦いに大きく時間を割くより、むしろそっちのが見たかったなという気持ちも。

最後はちょっとご都合的な部分もありつつだけどそれでもとにかく納得の大団円で、本当に良かった。満足。
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