先に言っておくと、私の見方が悪かった。やっぱり配信ドラマだから、イッキ見をしてもらう前提で作ってる。その分テンポはスローで長回し。自分にはあんまり合わなかったかな。
こういう作品にトヨエツ出るの！？と思ってたけど、アジャストしてくるのはさすが俳優。何を言ってもハマる感じがニクい…。中村倫也の扱いも英勉監督は分かっているだろうから、なかなか上手い。とはいえ、脚本はシソンヌじろうと土屋亮一氏。個々のコントを組み合わせているような、長回しと時系列の統一感。それがマッタリしているようにも感じるし、ジワジワと拗らせているようにも思える。そこは一長一短。タイトルもいいパンチだとは思う。
割と地上波じゃ安っぽくなるような話で、アマゾンだからこそ成し得た技にも思える。なぜなら、ダラダラとした空気の中でもディティールは凝られ、キャストはどれも1級。冒険をしない分、絞られたパートの中で展開をしていくから、安定感がある。ほのぼのとした会話も派手なギミックも出来る強さがあると感じた。岡山天音さんと岸井ゆきのさんを混ぜるとか、分かってるね…。笑
ネトフリのようなバズり力を持っている訳ではないけど、確かな配信ドラマのノウハウはあると実感。他も漁ってみるか…。
