きょう

金魚妻のきょうのレビュー・感想・評価

金魚妻(2022年製作のドラマ)
3.3
● 軸は一つだが短編集の構成
● 不倫の展覧会ドラマの方が良かったのでは…
● 全方位に敵を作ってしまったドラマ

◇ 感想
原作は未読。Netflix産ドラマということでそれなりの期待値を持って鑑賞。
中盤まで意外に楽しめた。本作は高層マンションに住む"妻"達それぞれの不倫の形を〇〇妻と銘打って紹介するようなつくりだ。
アラサー以上夫婦の悩みあるあるをどういった形で不倫ドラマに昇華させるのかは見所としてありだと思う。「伴走」や「弁当」「頭痛」などなにかテーマを持たせ展開していく様は楽しめる。うまく比喩がハマっていたり展開が予想外で驚きがある回も。
ノリはギャグ不倫ドラマといった今までにないテンション感。

だが、問題は本作の所謂背骨となる金魚妻編。
中途半端にドラマチックで、山あり谷あり問題が次々に!としたばっかりに登場人物の情緒が意味不明。つい10分前に言ってたことを簡単になかったことにされる。結末は最低の一言。

原作ファン、岩ちゃんファン、泣きたい人、二人のドラマ重視派、私のように短編集の方が良かったんじゃないか派、ハッピーエンド求め隊、ドロドロ愛憎劇不足の人等々、どの方向にもアジャストしきれてない。結果的にリーチしたい客層がとっ散らかってレビュー点数も伸びない。
どれかに特化してくれた方がファンは獲得できたんじゃないか。
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