このレビューはネタバレを含みます
想像以上の仕上がり。
ヨンサンホ監督のアニメ映画が元になっていますが、キムヨンミンの神父で「ジョーカー」的な認知の歪みを入れてきたり、より凶悪になった長老にドラマで尺が伸びた分の濃さが出てた。
もちろんオムテグの粗野で思いやりをうまく表現できないキャラクターもすごいよかったし、彼が奔走する真意が切なかった。
思ったのは、コミュニティに言わずもがな蔓延してる不安定感にカルトが浸潤していく相性の良さが怖く、ここってとこで「奇跡」を見せられたらイチコロになる人の脆さからのどんどん醸成される集団行動心理がいかに恐ろしいか。
信心のグラデーションかありつつ、我欲が勝る者、なし崩しに同調する者、、、
神の存在感がませば増すほど、詐欺師の言葉に確からしさが付与され、サタンが生み出されるロジック。
10話以降の緊張感の高まりが半端なく、人の弱さ、脆さ、強さを編み込んでいく展開にゾクゾクしました。