死神達で運営される「走馬灯」という組織の中に、自殺者を助けて半死半生となったチェジュヌン(ロウン君)が加わり、希死念慮が高まった人々を助けるオムニバス。
かなり社会派の題材を扱いつつ、死の尊厳や人生を肯定する大切さを描いたヒューマンドラマ。
設定がファンタジーではあるけど、同時代的に描くと重くすぎる内容をうまく緩和しながら構成してあって重要な各題材からのメッセージが散漫にならない。
主要キャラも進行役だけでなく、各人の過去や人となりも描きこみがありバランスがいいし、泣けた。
ロウン君のチェジュヌンが、正義の味方！無敵！みたいな人じゃなくて、就職に失敗しても優しさを捨てないお人好し君で、人の痛みに共感して奮闘する姿や必要なら反抗して、彼目線で素直に辛さ•やるせなさ・怒りに立ち会ってくれる。
クリョンとイム代理がバシッとお仕置きもしてくれるのでサイダー感もほどよい。
涙なしでは見れなかったなー。
特に、差別問題が濃く乗ってくる話には考え直すきっかけをくれたと思う。
最終話はホッとした。
