「床屋は時々
人様の人生の岐路に立ち会う」
人生のやるせなさと、
“家族”について
しみじみと考えさせられた作品でした。
たまたまBSプレミアムで見つけて、
息子が原作小説を読んだと言っていたのと(私は未読です)
キャストの藤原季節くんと眞島秀和さんに惹かれて録画しました。
海の見える、
人を避けるようにぽつんとある
小さな理髪店。
若い人が行きそうにない、
昔ながらの理髪店に
ある日、ひとりの若者がお客さんとしてやってきた。
その理由とは…
店主の理容師は訳ありで、
この青年の髪を切りながら
自らの人生について語り始める。
観ているうちに、
この青年と店主の関係がなんとなく見えてくるのですが、
二人とも気付かないフリをしている。
ワンシュチュエーションで難しい役所なのに、表情と眼差しで表現する
藤原季節君の演技が素晴らしかったです。
こういう役、本当に上手いなぁと思いました。
自分語りをする榎本さんの
燻銀のような味のある演技は言うまでもないです。
シーンが切り替わって刃物(カミソリ)を持って無表情で立っている榎本さんは、
凄みがあって怖かった💦
思わず、最悪の事態になるのでは!!
と思ってしまいました笑
人生はきっとやり直せて、
ひとりで生きているつもりでも、
誰かと関わり、誰かがいつも見ている。