Dumbo

海の見える理髪店のDumboのレビュー・感想・評価

海の見える理髪店(2022年製作のドラマ)
4.2
「床屋は時々
人様の人生の岐路に立ち会う」


人生のやるせなさと、
“家族”について
しみじみと考えさせられた作品でした。


たまたまBSプレミアムで見つけて、
息子が原作小説を読んだと言っていたのと(私は未読です)
キャストの藤原季節くんと眞島秀和さんに惹かれて録画しました。



海の見える、
人を避けるようにぽつんとある
小さな理髪店。

若い人が行きそうにない、
昔ながらの理髪店に
ある日、ひとりの若者がお客さんとしてやってきた。

その理由とは…


店主の理容師は訳ありで、
この青年の髪を切りながら
自らの人生について語り始める。


観ているうちに、
この青年と店主の関係がなんとなく見えてくるのですが、
二人とも気付かないフリをしている。



ワンシュチュエーションで難しい役所なのに、表情と眼差しで表現する
藤原季節君の演技が素晴らしかったです。
こういう役、本当に上手いなぁと思いました。


自分語りをする榎本さんの
燻銀のような味のある演技は言うまでもないです。
シーンが切り替わって刃物(カミソリ)を持って無表情で立っている榎本さんは、
凄みがあって怖かった💦
思わず、最悪の事態になるのでは!!
と思ってしまいました笑


人生はきっとやり直せて、
ひとりで生きているつもりでも、
誰かと関わり、誰かがいつも見ている。
Dumbo

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