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サムバディのアップルのレビュー・感想・評価

サムバディ(2022年製作のドラマ)
4.0
「九尾狐伝」を見ていいなと思ったキム・ヨンジさんが出演するドラマということで、「サスペンスっぽい話のようだな」というなんとなくのことしか分からないまま、配信を待っていました。
そして見てみると、かなり引き込まれて1話見終わるごとに一時間ほど余韻に取りつかれる(余韻に「ひたる」ではなく)感じでした…。私は怖いドラマ・映画が苦手なのですが、意外にもこの取りつかれる感じにはまりました!
台詞、シーンの数、BGMなど、全てがシンプルでしつこくなかったという演出の良さと、監督や出演者たちの作品への熱意を見聞きしたことにより、「これは最後まで見たいな」と思いました。

出演者は4人ともとても良くて、特にキム・ヨングァンさんとカン・ヘリムさんのケミストリーが素晴らしかったです!

私はこの作品でヨングァンさんを知ったので特に驚くことはなかったのですが、最初の方はあの眼鏡をかけて怪しく笑う感じがどうもユ・アインさんに見えてしまいました。(良い悪いではなく。ユ・アインさんも好き。)
しかし、インタビューも見ながらヨングァンさん本人を知っていくにつれ、ユノという人物がだんだんと確立して見えてきました。
ユノとご本人は外見から全く別人ですが、ドラマの公開に合わせてアップされたたくさんのインスタ写真などを見て、すっかりファンになりました!✨ユノを演じる前と後で、ご本人の見た目の雰囲気もかなり違って見えます。かなりのエネルギーを傾けた作品だったのだと思います。

そして、キム・ソムを演じたのがカン・ヘリムさんでなければ、このドラマのこの雰囲気は完成しなかったと思います。
中高生のようにも見える容姿、ご本人として話していてもちょっとつかみどころのない感じが、唯一無二の魅力です。
二人でラジオに出演したYouTubeがあるのですが、緊張するヘリムさんを優しく見守るヨングァンさんという二人の関係が素敵でした(*^^*)💖

そんな二人が演じるユノとソムは二人とも歪んだ部分があるけど、純粋に愛し合っているのだなというのがシンプルながらよく伝わってきました。
登場人物に共感したり理解したりはあまりできないし共感・理解はしなくていい作品なのだと思いますが、不思議とそれぞれの人物の人間味も感じられました。
最終話のエンドロールの流れ方は映画のようで、やはり余韻が残りました。
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