アミノSAN値

家庭教師のトラコのアミノSAN値のネタバレレビュー・内容・結末

家庭教師のトラコ(2022年製作のドラマ)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

まず一話のみの視聴。
引き込まれる展開で面白かったです。
家庭教師としてトラコが、子供たちに勉強以外のことも教えていくという。
橋本愛さんが素敵でした。

現実にありますよね、こんな家庭。うちの母親も学歴至上主義者で、勉強以外の娯楽はさせてくれないような人でした。
子供目線でも第三者目線でもいわゆる“毒親”だったんですが、大人になってみると私の為に勉強をさせようとしてくれていたんだなと。
そんな母の気持ちもわかるような気がして、簡単に「嫌な思い出」と切り捨てることができないのです。

まあ現実はドラマのように上手くはいきませんけどね。大人の価値観はガチガチに出来上がっていて、第三者の介入があったくらいでは容易く揺らぎませんから。

所々「クサいな〜」と思わせられるのは、トラコのキャラとセリフがあまりしっくりこなかったせいか、子供に向けるような口調ではないからか…。
トラコがチエを叱責するシーンは、ごくせんのヤンクミを思い出しました。いや、急に熱くなるやん。どうしたの。

【〜?話視聴後】

パズルゲームしながらの流し見なんで話数も確認していないし、聞き逃しもあるかもしれませんが、一部のキャラへの見方に変化があったので書いておきます。

まず、トラコ。

要するに金持ち憎し、自分の境遇可哀想、普通の家庭に生まれた子供が妬ましいってことでいいですか?
いやあ…しょうもないしダサいですね。金持ちへの偏見持ってる人、苦手なんですよね。
お金持ちって頭いいと思いますよ。簡単になれるんなら、今頃日本は裕福な人たちばかりですよね。頭の良い努力家が(もしくは運も味方して)築いてきた資産を、その子供たちが裕福な生活をおくるのに使って何が悪いんでしょうか。

自分より頭の悪い金持ちの子供がコネと裏金で大学に入るのがムカつくって、いやいやいや、親の愛と努力です。本当に頭が良いのなら、貧しくても、または何歳からでも大学には行けますよ。行けばよかったのに。自分がしなかった選択に他人を貶めるような感じでどうこう言うのはちょっと。

一部の悪い行いをしている人たちに向けた嫌悪ならまだしも、トラコの言い分的に一般家庭にも妬み嫉妬炸裂していますよね。特に金持ちが妬ましいってことで。
ただで金が空から降ってくるとでも?お金持ちになるのにも、それまでの過程ってもんがあるでしょうよ。

フクタを「お前のせいでずっと一人だった!」と責めるシーンがありましたが、これは作中一のドン引きものでした。

とんでもないモンスターです。

これまで生きてきて誰とも信頼関係を築けずずっと一人だったのなら、それはどう考えても自身に問題があります。何故フクタのせいなんですかね。フクタではなくトラコが引き取られていたとしても、現在と似たような境遇にしかならなかったと思いますよ。知らんけど

他でもないトラコ自身が金をなめてるとしか思えません。好感度急降下です。
もうこのキャラには橋本愛さんの可愛さしか残っていません。ひたすら気持ち悪い。

続きましてフクタ。
まだ良心の欠片を残しているこちらのキャラなんですが、後半はひたすら優柔不断さに苛々させられました。
トラコはある意味ぶっ飛んでる被害妄想のモンスターです。ですがフクタの優柔不断はそれ以上を行くウザさです。

ことあるごとに「本当にこれで良いのか!?」「やめた方がいいんじゃないか!?」などと言い出すのですが、その度トラコに嫌ならやるな的なことを言われて「やるよ!俺はトラコの味方だから…」と引き下がります。
トラコはよくこのフクタの優柔不断さに耐えられますね。孤独故に、唯一できた親密な関係を断ち切れなかったのでしょうが…フクタは…マジでウザかったです…一番嫌いなタイプです。

この時点で評価を下げたくて堪らなかったのですが、一話の時点で引き込まれたのは確かなのでそのままとします。
最後の方まで視聴した結論としては、このドラマを好きではない、ということです。
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