ルーク大佐

ウェンズデー シーズン1のルーク大佐のレビュー・感想・評価

ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)
4.2
若者世代がメインターゲットの話だが、ネトフリでまた傑作ドラマが誕生した。中高年世代も楽しめる内容になっている。ティム・バートンの趣味がモロに出たドラマで、長年コンビを築いてきたダニー・エルフマンもノリノリの音楽で場を盛り立てる。キャストは若手も含め、教師役リッチーも校長も好演だ。

連続殺人事件の犯人は誰なのか、背後にどんな謎があるのか。二転三転しながらウェンズデーが謎の解明に突進する。彼女がマッチョな戦闘力を持っていない点も、逆にうまく作用している。例によって異人種排除や白人支配への批判を歴史をひっくり返して主張するため、こうしたポリコレ風味は押し付けがましくなりすぎると興ざめするね。

小者キャラでは、ハンドやミツバチ青年も好感を抱いた。ルームメイトとの関係性も良かった。最近のティム・バートンは影が薄いが、面目躍如の良作に仕上げたのではないかな。名だたる映画監督がドラマの世界で作品を作り上げたくなるのも理解できる。予算や時間の制約をクリアできるし。次回作にも期待したい。
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