ボルティ

HOMELAND/ホームランド シーズン4のボルティのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

きれいに完結したはずの物語が、その人気故にかいわば「建て増し」的に延々と引き延ばされ、視聴者がいい加減飽き飽きするまで延命させられているアメリカのドラマを何本も観たことがある気がする。
『ホームランド』シーズン4もそういった典型に堕してしまったかに思われたが、回を重ねる毎にずるずるとドラマに引き込まれてしまった。序盤で感じた危惧はまったくの取り越し苦労だったようだ。面白かったです。

ハイライトはやはりep9。シーズン前半から中盤にかけて、ドラマ内の登場人物のみならず観てるこっちにとってもまったく信頼も共感もできない人間に成り果てていたキャリーが、人質交換をめぐるシークエンスで見せた一連の振る舞いには素直に感動した。キャリーのそういった英雄的な行為と、大使の夫の底抜けにみっともない振る舞いが対比的に描かれているのも良かった。
ボルティ

ボルティ