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踊り場にてのspoonのネタバレレビュー・内容・結末

踊り場にて(2021年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

生方さんめちゃ良かった〜!✨ヤングシナリオ大賞作品の中でもやっぱりダントツ違う!良さが詰まってて、特にラストはうるっと泣きそうになるくらい、素晴らしくて濃厚な46分の作品でした。
キャスティングも良くて演技にも引き込まれました

教師の職を辞して、夢だったプロのバレエダンサーを目指し海外で頑張っていたが挫折し、帰国後高校教員に。夢を諦めた無気力を引きずったままクラス担任とバレーボール部顧問を務めていたが、生徒たちの「夢に向かう姿」に接し、自分の「夢の諦め」を見つめなおしていく、美園舞子(瀧本美織)

同級生の光輝に7回告白して全て撃沈するも諦めきれずにいる丸沢百恵(富田望生)

ギター少年で軽音楽部への入部を考えていたが先輩との実力差を見て、入部を躊躇してたが"明らか"になっていなかった夢を追う決意をした佐藤正宗(青木柚)

幼少期から上手だねと周りから言われ、バレー部のキャプテン&エースだが、自分の実力不足を感じ、スポーツ推薦での進学を諦めようとしている金子飛鳥(中田青渚)

舞子の足先だけの描写で心の機微を表現する演出や、台詞がやっぱり最高でした。ひとつひとつが丁寧で心に刺さる。

「夢がないって羨ましいです」からのパコーン🏐
物理的な意味でも比喩的意味でも、最初は色んな打撃が頭にバチコーンと痛かったけど、徐々に生徒と自分の生き方を重ね合わせるうちに、折り合いをつけ前を向けるように変化していく。


消しゴムで消すと消しカスも文字あとも残る。
実っちゃうと消しゴムで消されちゃう。

諦めようか考えている時が一番辛い
諦めがついた時は、気持ちはどこに行くんですか?
諦めたら、分かるよ。

諦めるとはポジティブな言葉。諦めが肝心。
夢は叶うこともあるが叶わないこともある。
でも夢を追ったことがある者だけの特権、それは夢を追いかけたという事実。
過去の自分がちょっとだけ優しく肩を抱いてくれる。それで生きていけることもあるから大丈夫。諦めて次に進んでいこう。
おめでとう!次に行けるねっ!
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