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モアザンワーズ/More Than WordsのNのレビュー・感想・評価

モアザンワーズ/More Than Words(2022年製作のドラマ)
4.0
絶対好きなジャンル(ヒューマンドラマ)だと思って、ずっとリストに入ったままだった。
案の定、一気に見てしまった。
まだ世の中の人全員が味方になれない、難しいテーマだからこそ、見るのに勇気と心構えが必要で。
でも見始めたらあっという間だった。

長回しだからこそのいい所と少しの粗があったけど、それも3人の関係性を表すことと、3人の役者さんの演技力がマッチしてた。

ここもうちょっとみたい。
この後どうなったの!?と想像させる展開で、見るだけじゃなくて、すごく考えさせられた。



現実的ではない展開かもしれないが、本人たちの意志と希望が合ってたら、もしかしたら現実でもありえることなのかもしれない。
でもこの結末を手放しでは喜ぶとはまた違う。結局は誰かが辛い思いをしてしまうから。
どう足掻いても変えることが出来ない性は、確かに生産性を持たない。
その問題を解決する方法はあるのか。それを考えさせられるドラマだった。




とにかく青木柚がいい。演技がいい。
何度かドラマで見かけて、演技力とか、役どころとか、自分の中の何かに引っかかって、何度か検索した事がある。その子がこの子だったのか!?
やっぱりめちゃくちゃいい演技するじゃん。
なんで世間に見つかってないのか不思議なほど。
でも絶対ドラマじゃなくて、映画で売れて欲しい。ドラマではもったいない。
(決してドラマを批判しているわけではない。演技力の高さを評価されるのは映画だからだと思ってるから)

高校時代の無邪気さや、大人になった時の猫のような接し方。
人は環境や周りからの影響で変わっていくということを体現していた。
特に恋愛対象が綺麗な大人のお姉さんだったのにも関わらず、最終的に男に好意を持つという心の変化を、行動や仕草で表してた。
2回目の1話を見た際、こんなにも違うのかと、凄いものを感じた。



ちょこちょこ登場するゲストが大物で、演技上手い子出てきたなと思ったら、上白石さんだったことに驚きましたた。
ともさかりえさんもシングルマザーの印象はないけど、上手く接することが出来ないが子供のことを愛してることが伝わってきた。


最後に兼近さんが出てきて、一気に冷めました。申し訳ないけど、演技が上手い3人と、周りの豪華すぎる役者の中に混ざると明らかに浮いてました。しかも重要な役割なのに、自然な演技じゃなくて、演じてますみたいな、セリフ言ってますみたいな演技だったのがただただ残念。
役者が違ってたら、フルスコアだったのにな。
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