タロウ

silentのタロウのレビュー・感想・評価

silent(2022年製作のドラマ)
4.6
『silent』



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ただ、追いかけずにはいられなかった。
その時電車から降りてきたのは、きっと彼、佐倉想(演: 目黒連)に違いない。理由も分からず一方的に別れを告げられてから数年、彼が何をしていたのか、なぜ自分を振ったのか、絶え間なく湧き出てくる疑問を全部抱えて彼に声をかけた。だが、通じない。紬(演: 川口春奈)の言葉は届かない。と同時に彼女自身も、目の前で涙を流しながら両手を動かす彼の意図を読み取ることができない。ただ、自分を好意的に受け入れようという意思がないことだけが、はっきりと分かった。彼の存在がひとたび紬の中で膨らんで、兎にも角にも意識せざるを得なくなっていく、、
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 優しさと切なさのバランス!!!湊斗くん筆頭に、果てのないくらいの優しさにほわぁぁってしてるところに、とんでもない切ない展開や演出が放り込まれたりするので感情はおかしなことになってばっかりだった。
 
 一話の中で別々のキャラクターが同じメッセージを発信していることも多くて、あらゆる話が繋がっていってる感じも素敵だった。光くんと萌ちゃんの対比とか奈々ちゃんと春尾先生の過去とか、色んな要素が想と紬の関係に影響を与えて、同時に影響を受けて、、って繋がるあの感じ。よかったなぁ。

 何気ない日常会話一つとっても、くだらないことで笑い合ったり話したいことを話し合えることがとんでもなく幸せなことだって思えた。「伝えようとする気持ち、それを受け取ろうとする気持ちが大事」って春尾先生の言葉を忘れずに、、

memo
10話より、、、
・踏切越しに湊斗がLINEで想を呼ぶ場面
・高校時代、音楽を聞いているふりをして紬の「佐倉くん」待ちをする想→呼ばれる→嬉しそうに紬の言葉を噛みしめる→♬凍りついた心には太陽を~♬

リピート必須。案の定ロスなってリピートしている。
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