北朝鮮出身で、戦争により夫＆子供と南北に生き別れてしまった余命わずかのおばあさんグムスン(コドゥシム)の最後の願いを叶えるために、役者であるジェホン(カンハヌル)が北朝鮮から来た孫に扮することになり…というお話。
キャストが豪華で楽しめたし(不時着メンバー多い♡)、漂うクラシックな雰囲気も私は好きでした。
もうカンハヌルの演技でストーリーが全て成り立っているのでは？と思うくらい、北朝鮮訛りのある田舎っぽくて明るい好青年に扮する役がハマっていました。偽物なのにみんなが大好きになる気持ちも分かる！
悪人が出てこないドラマだったのも良かった。ホテル「楽園」の創始者であるハルモニの右腕で、常にハルモニを気遣い、願いを叶えようと計画する心優しいサンチョルアジョシ役のソンドンイルが素敵でした。(これが最後の願いか…って台詞があったのは、「あなたの願いを言えば」を意識してたのかな？！)
そしてハルモニの孫たち。反発している長男セジュン(チスンヒョン)は、根は悪い人ではないのが分かったし、奥さん(不時着でも長男嫁役のファンウスルヘ)もちょっと天然で可愛かった。末っ子のセヨンを演じたハジウォンは久しぶりに観たけど、とっても綺麗でした。1番好きだったのはチェデフン演じる次男のセギュ。おバカなお坊ちゃんなんだけど、おばあちゃん大好きで人懐っこく単純なところが可愛くて、チェデフンの魅力が詰まった役でした。
あとは韓ドラ歴が短い私は初クォンサンウでしたが、あまり魅力的な役では無かったので、良さが伝わってこなかったのが残念…！
本物の孫ムンソン役のノサンヒョンは、スタイル抜群で独特のオーラがあって、今後注目したい俳優さんになりました。
最初の方はカンハヌル演じる孫が偽物だとバレないかずっとヒヤヒヤしている感じだったけど、コメディタッチで笑えるシーンも多かったのでまだ良かったかも。善意でついた嘘は許されるのか？って難しい問題だけど、相手に対する気持ちが本物であれば、想いが伝わることもあるのかなと思いました。
ラブラインは、ジェホン(カンハヌル)とセヨン(ハジウォン)がいとこ同士でヌナと呼ぶ関係なので、嘘とは分かっていてもどうしても萌えない…でも若い時のおじいさんとおばあさんを演じる2人はお似合いでした！離れ離れになった2人の心情を想うと、うるうるしてしまうシーンが多かったです。
壮大なスケールを感じさせる1話目冒頭の雰囲気に比べたら、その後は劇的なことは起こらないストーリーで、期待外れと感じる方がいるのも分かるなぁと思いましたが、個人的にはそんなほのぼのした雰囲気が好きだったので満足でした。タイトルの意味が分かるラストも素敵だったし、総じて良いドラマでした。
