「大人が本気で作ったドラマを、自信を持って提示されている」、という感覚があり、それを受け止めるうれしさとワクワクを感じた。
映像の質感がよく、緊迫感がありながら、快適で、落ち着いた気持ちで見られる。
誰にも共感できない騙し合いの話かと思いきや、信頼がおける人物も登場し、一気にストーリーに引き込まれて、1話2話はあっという間だった。
唐沢寿明さん演じる設楽拳一の、一筋縄ではいかない雰囲気が魅力的で、先を早く見届けたくてうずうずする。町田啓太さん演じる記者の渡辺達哉の表情で気持ちと人となりが伝わってくる。さしこまれる達哉の語りが緊迫感と落ち着きがあり、聞いてきてこちらもピシッとして、物語世界に引っ張り込まれるのを感じた。
画面の隅々までていねいに作り込んでいることが伝わってくるので、「ここにはどんな意味があるのかな」、など想像しながら、シーズン1の終わりまで見るのがとても楽しみ。