この動画は再生できませんの特売小説のネタバレレビュー・内容・結末

動画編集のうんちく披露と、考察検証を前提としたコンテンツに対するメタ的言及を、割とさらっとやって退けてる訳ですけれども。

それを嫌味なく、更には敢えてこういう言い方をしますけれども、誰も傷付けずに、消化出来ているのはかが屋の力なんじゃないかしら、と。

詰まり、某都市ボーイズの紹介動画に先に触れていると簡単に予想出来てしまう大仕掛け、謎解きのフォーマットに落とし込む事で逆に現実味を失う無理矢理な展開がむしろミスリードに思えるくらいの、まんまとそのまんまな大落ち後の、妙味なんかはもう独特の面白味が生まれてましたものね。

井桁弘恵といとうせいこうのあれなんかは作者の肩のぶん回し具合が見えてちょっとうってなりましたけども、それがない分、そして無理筋と説明過多をカバーするくらいの愛嬌のある分、あたしは此方の方が好みかしら。

殊に。

チュンソフトのサウンドノベルの、プログラマーが黙って仕込んだ体の傍流掌篇みたいなエピソード４好き。