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続ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所 シーズン2のrejocquのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

S2はご近所さんの地域柄を活かしたものよりは、オハイオ州やアメリカに比重を置いたメッセージ性の強いテーマでした。
ハリーやオリー、トミー、アダムの弁論はより面白く仕上がっていたように思う。
S2までしかないの残念だなあ〜

共産寄りでも、左でも右でもないつもりだが
雑に扱われる帰国兵の話はいつも妙に心に刺さる。
パープル・ハート章、ただの勲章なんだが
「国に誇りある存在だと認めてもらえた証拠なんだ」というセリフを聴いて、確かにそれによってなにか折り合いがつけられる気持ちは分からなくもないなあと。
戦争に赴いた兵士ではないから、全く違うし失礼な話だが、強く共感してしまった。

単話で出演するいちいち濃いめのキャラクターのアイディアが面白かったなあ。
人気が出たキャラクターの出演の引き延ばし方、シーンの増やし方もなかなか秀逸。
ジョン・バーンサル出てきてちょっと嬉しかった。

「法と秩序」に絶対の正義があると盲信することが仕事とだと信じて私生活を犠牲にしているロザンナの姿は痛々しく、敵に回すと憎たらしく、味方にすると強すぎてカッコいい。

法と秩序の万能性は幻想で、人権は平等ではない。白黒つくものは少ないし、「常識」は千差万別。司法はそんな土壌の上に立つボロ家なんだよなあ。

宗教は、前向きに生きる拠り所にするのにはとてもいいものだと思うが、それ以外に適用すべきものではないと常々思う。でも「信仰」は行間を読んだり、利用したりしちゃいけないものなんだろうな。

何事も完璧は存在せず、バランスをとって前に進むしかないんだろうか。
時にはそれがあまりにも遅すぎて、全体主義的に後々リカバリされても無意味なのは確か。
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