このレビューはネタバレを含みます
血まみれの手がロウンの顔を撫でる冒頭の不穏さには、お、好みかもと思い続けてみて5話くらいの呪術を絡めたコメディはすごくテンポが良かった。
しかしながらどんどんほどけていく初期設定。脚本の密度がどんどん粗くなってラストで「恋はタイミングと運命のコラボ」と主人公のセリフで完全崩壊。
じゃあ呪術いらないじゃん。
お父さんのこと、いじめ、ストーカー、、運命は恋だけに作用するものではないと重ねて描いていたのに。回収に窮したのだろうか。
ホンジョ氏の行動がふわふわと危機感がなく、辛い境遇でサバイバルしてきた女性像としてあまりにも弱かった。
夢を見ただけでシンユをふるわ、親切にしてくれてるクォン補佐官にシンユの容態を毎日連絡しろと頼むのも残酷すぎるし、ストーカー対策をしないわで。大人だろうが、と。
あと、彼シャツでクネクネとか綿飴のとこは感覚が古すぎてキツかった。
この後はバックハグで陶芸でも始めそうだった。
カセットデッキと花束で社食を凍り付かせたヒョンボンシク氏が一番かわいかった。