chaco

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だったのchacoのレビュー・感想・評価

4.0
なかなかハードな家族の話。と見てしまうが、当人たちは普通に生活しているし芯がしっかりしている、特に子供が。
長女の七実がしっかりしている。女子高生の弾けた感はなく冷静に周りを見ていて、大人っぽい。それもそのはず
父は突然死していて、弟はダウン症、お母さんが明るく必死に働いて家庭を守っていたのに倒れて車椅子生活に。
この大変な家族の様子を「可哀想」という一言で見れるドラマではなかった。
こんなに、重たいドラマとは思っていたかった。
七実がとにかく大人。大人にならざるをえなかったんだろう。父が生きてたら、母が元気ならとたらればを想像するのも悪いんじゃないかと、簡単には助けられないし
当人たちでさえも悩みながらも前には進まなきゃいけないし、悩むならやってみよう笑っていこうと踏ん張る姿勢にグッとくる。

喧嘩して父に言い放った言葉はずっと後悔していて、
母が倒れてすぐに手術しなければ助からない、でも手術も難しく確実に成功するとはいいきれないのを理解して高校生の自分が署名しないといけない…あの独特な病院での気持ち、など幾度となく七実がとにかく刺ささりまくる。
仕事始めてからの言動にイライラしたけど、凹んでは嘘みたいな展開で立ちなおす。
身内には甘えがでて我が儘なところもあるのは子供っぽかったし
友達にも失礼だったし、スーパーマンではない七実も好きだ。

いい家族。
認知症になったお婆ちゃんの昔を振り返るお話は泣けた。
最終話、父と話すとこは泣けなかったが。

あと関西人なのに下手関西篇に喋る林遣都最高!
マルチ(福地桃子)も好き!
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